◇21歳女性 千葉県出身 ◆千葉県内の児童養護施設で育つ ◇高校卒業後歯科衛生士の資格を取るため3年制の専門学校に入学 ◆金銭トラブルに巻き込まれ1年の休学を経て復帰。現在2年生
4人姉弟の3番目で育つ。幼かったため由衣さん本人はあまり記憶していないが、父親の収入が安定しない中で、姉・兄は父親からの暴力や母親からの育児放棄を受けていた。その後両親の離婚を主なきっかけとして、由衣さんは4歳の時に弟と一緒に児童養護施設に入所した。姉弟仲は良く、由衣さん本人は父親との関係も比較的良好である。母親とも面会をしていた覚えはあるが、ほとんど思い出がない。両親のいずれからも金銭的支援は望めない状況である。
中学校時代は周りの家庭で暮らしている子と自分(施設で暮らしている子)の違いを感じ、「どうすれば普通になれるんだろう?」という悩みを誰にも打ち明けられずに毎日のように部屋で泣いて過ごしていた。「自分を変えたい」と高校3年生の時にビヨンドトゥモロ―(*)のプログラムに参加する。自身と同様に施設で育った子たちとの出会いや、自身の過去を振り返るプログラムを通じて、「施設で育ったからこそ感じること、人に伝えられることがある」と前向きになることができた。 (*ビヨンドトゥモロ―様HP:https://beyond-tomorrow.org/)
まずは歯科衛生士になること。大好きな姉が歯科衛生士の資格を持っていることと、口元にコンプレックスがあり人前で笑うのが苦手だった自分が歯科矯正によって思い切り笑えるようになった経験から、歯科衛生士を目指すようになりました。 いずれは直接的でも間接的でもいいから施設の子と関わることがしたいです。なぜ直接施設職員を目指さなかったかというと、施設にいた経験しか子どもたちに語れない気がしたからです。歯科衛生士として”社会人”の経験をして、その経験と施設での経験を子どもたちに伝えたいと思っています。人にいい刺激を与えられる人になりたい。施設の子どもたちに「自分もできる」と思ってもらえるようになることが目標です。
学費 生活費
支援者様への報告 毎月みらいこども財団よりメールで近況報告を送ります 数ヶ月に1回Zoom報告会を開催します(本人出席)
由衣さんは、自分の決めたことはブレずにしっかりとやりとげようという強い意志のあるお子さんです。幼い頃から児童養護施設で生活をしていました。施設を退所して、施設と同じ街で一人暮らしをしています。3年間通う専門学校の2年生になりました。入学してすぐに、生活が乱れてしまい学校に通えなくなって、休学をしました。退学という選択をするのかと思いましたが、本人は歯科衛生士への気持ちは強く、卒業する意志をしっかりと持って休学という選択をしました。そう強い意志はあっても、こちらとしては、大丈夫かなと不安に思っていました。本人・学校の先生と一緒に休学中に復学に向けたステップを決め、それを実行することができました。そして復学してからは、コロナ禍のオンライン授業などに戸惑いながらも、学校・アルバイトを両立して頑張っています。ただ、休学していたために、1年分時間・学費を要してしまうこと、これから実習を迎えますが、実習中のアルバイトができないことで、生活費に不足が見込まれます。本人は意志が強い反面、頑張り屋さんなので、無理をしてしまうところがあります。そこが不安です。そんな彼女をみなさんで支えて頂けるとうれしいです。よろしくお願いします。
由衣さんは、人の気持ちを汲んで行動することができます。高校を卒業して進学する際も多くの方たちに支援して頂いて、進学することができていることを理解しています。努力家であるが故に、少し頑張りすぎてしまうところが心配ですが、今回も同じように、みなさんの応援を力に変えて、専門学校を卒業、そして歯科衛生士として働くことを実現させてくれると思います。
何事にも一生懸命に取り組む頑張り屋です。中学校、高校も部活やアルバイトに励んでいました。そんな彼女の頑張る姿から私達もたくさんの勇気をもらっていました。ただ、頑張りすぎちゃう所もあるのでそんな時は私達にいつでも相談してきて欲しいです。また、とっても優しく、小さい子の面倒をみてくれたり、周りに気にかけられることのできるとっても素敵な所です。これからも自分の将来の夢に向かって頑張って欲しいです!応援してます!
最初は顔合わせは緊張しましたが、顔合わせがあることで、支援して頂けてるという実感が持てました。 実感が持てるからこそ、期待を裏切らない様にと学業に集中できました。ありがとうございました。
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児童養護施設の子どもたちを支援するには長期間にわたっての支援が必要不可欠です。 現在、児童養護施設に入所する子どもは低年齢化、さらに長期化しております。 1歳から乳児院に入り、18歳で卒業するまで児童養護施設で暮らす子どもが増えています。 そのような子どもたちを長期間支援するために、サポーター会員として継続的寄付をお願いいたします。
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