児童養護施設への
訪問ボランティア

子どもたちと遊び、
心を育みます

児童養護施設では貧困や虐待により親の元で暮らせなくなった子どもたちが生活しています。子どもたちは無条件の愛情を知らず、虐待などで傷つき大人を信用できなくなっていることも多いです。
何の利害関係もない大人が、定期的に自分たちに会うためだけに施設に来てくれる。
その小さな積み重ねを1年、5年、10年と続けていくことで、子どもたちの心に温かな芽生えがあると信じています。
いつか子どもたちが大きくなって、自分と同じような境遇の子どもに出会ったらこの世界の暗い側面ではなく明るい側面を伝えてくれますように。
そんな思いで私たちは活動を続けています。

活動内容

子ども達と一緒に思い切り遊びながら、一人ひとりの心に寄り添った活動のあり方を施設ごとのチームでつくります。
鬼ごっこ、おままごと、キャッチボール、新聞紙プール、バドミントン、ラグビー、折り紙など子どもたちのやりたいことを一緒に楽しみます。

子どもの遊んでいる様子

活動レポート
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学習のサポートボランティア

虐待を受けてきた子どもたちの中には、学校にさえ行く機会のなかった子どもたちがたくさんいます。
そのため、施設で暮らすようになり学校に行くことができる環境が整ったとしても、何年分もの勉強の遅れを取り戻すことは難しく、結果として進学率や就職率が低下したり、将来の夢を持つこともないまま転職を繰り返しているという現状があります。

私たちは、子どもたちに勉強するということはどういうことか、わからなかったことがわかるというのはどんな体験なのかを知ってもらいたいと思っています。
太陽が人間に平等に降り注ぐように、教育を受ける機会も平等でありますように。
教育支援プロジェクトに携わるボランティアは、そんな信念を持って子どもたちと向き合っています。

学習のサポートボランティアの
活動内容

マンツーマン指導

児童養護施設の子どもたちと勉強を通じて、マンツーマンで支援するプロジェクト。現在、ボランティア20名が活動中です。

頻度:週1度、1時間(交通費、時給支給)

対象:小学生から中学生

実施施設:大阪、東京の一部施設

児童養護施設でのグループ指導

ボランティアが数名のグループで児童養護施設に訪問し、複数の子ども達に勉強を教えるプロジェクト。現在、ボランティア6名が活動中です。

頻度:随時(交通費、時給ともに支給なし)

対象:主に小学生

実施施設:大阪、東京の一部施設

子どもの勉強している様子

学習のサポートボランティア誕生秘話

もともと施設訪問をしてくれていた学生のボランティアからこんな声がありました。

学生イラスト
学生

もっと頻繁に行って、子どもたちと話をしたり勉強を教えてあげたりしたいのですが、学校とアルバイトの両立で時間がなく、学生の身には施設への交通費もちょっと厳しくて…

そこで私たちは、交通費と時給を確保できれば、学生が子どもたちに勉強を教えに行ってくれるのではないか? と考えました。

すると話を聞いた隣に住む一人暮らしのおばあちゃんがこんな提案をしてくれました。

学生イラスト
おばあさん

毎月私が少しだけどお金を出したら、学生さんを施設の子供の家庭教師に雇うことができるかしら。
そうすれば私は子どもの成長を見ることができて、その報告を学生さんからもらえたら、社会ともつながって私の生きがいになるわ。

たとえば月1万円のみらいこども財団へいただいたご寄付が、学生さんへの1時間1,000 円、10時間分の家庭教師としての時給になります。

子どもたちは一生懸命に勉強を教えてもらうことで、勉強が楽しくなるかもしれません。
学生さんは子どもたちに勉強を教えることで、社会貢献活動を通じて成長できるでしょう。

そして隣で一人暮らしをするおばあちゃんは、毎月みらいこども財団を通じて学生さんから子どもの成長の報告をもらうことで、社会とつながり生きがいになるとおっしゃってくださいます。

たくさんの方に教育支援プロジェクトにかかわっていただくことで、世代を超えて優しさでつながる未来をつくります。

活動レポート
「教育支援レポート」はこちら

就業支援

たとえ教育を満足に受けてこられなかったとしても、
大人の怖い部分ばかり見てしまって大人を信用できなくなっていたとしても、
なりたい職業や夢を持ったことがなかったとしても。

現在、児童養護施設で過ごせる年齢は原則18歳までですが、引き続き必要と判断された場合、22歳の年度末まで支援を継続することができます。

しかし、いずれにせよ卒業後の子どもたちの進学率と就職率は低く、逆に中退率や離職率は高くなる傾向にあります。
いくら政府が手厚い制度を用意したとしても、制度には限界があります。本当の問題は子どもたちの心の中にあるのではないでしょうか。

学生
*子どもたちがなりたい職業を見つける *なりたい職業を目指す道のりの伴走者となる

私たちみらいこども財団は、この2つの観点から子どもたちの就業支援を行います。

就業支援の活動内容

ボランティアクルーが自分の仕事について、子どもたちにプレゼンテーション形式でお話するプロジェクトです。
いつか大人になったとき、自分はどんな仕事に就くんだろう。
どんな仕事があるんだろう。
どんな人が働いているんだろう。

仕事に対して興味を持ったり将来の夢を持ってもらうことで、未来への希望を育むことを目指しています。

頻度:施設による

時間:1人30分×1回2名まで

対象:すべての年齢の子どもたち

実施施設:東京、大阪の一部施設

就業

代表谷山のひとりごと

代表写真

就業支援を行なったある日、一人の女の子が「私、弁護士になりたい。絶対になるから待っていてね」と約束をしてくれました。
この子はきっと自分の夢を叶えるに違いない。
彼女の目を見た瞬間、そう確信しました。
また、あるクルーは「今の自分は子どもたちの前で胸を張って話せる働き方をしていない」と言って仕事を辞め、自分がなりたかった仕事へ一歩踏み出しました。

子どもたちもクルーも、就業支援によって夢を持ち、夢を叶えるために踏み出してくれたことを嬉しく思います。

活動レポート
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全国600の児童養護施設への物品提供

全国600の児童養護施設へアンケート調査を行い、様々なサポーター企業様にご協力をいただき、年間総額約1億円分の物資の提供をいたしました。

物資提供実績
マスク 約2100万円相当 308施設様
衣料品秋冬服 推定800万円相当 33施設様
衣料品春夏服 推定2500万円相当 121施設様
シャンプー&トリートメントセット 約350万円相当 20施設様
ボディーソープなど 約360万円相当 10施設様
化粧水など 約3140万円相当 14施設様
家具 推定25万円相当 1施設様
ベビー服 推定30万円相当 1施設様
ボディーウォッシュ 約26万円相当 2施設様
リゾット(非常食) 約13万円相当 6施設様
合計 1億円 送付先施設のべ450施設
2020年12月〜2021年6月実績

みらいこども財団の活動にご参加・ご支援いただける企業・団体の皆さまへをご覧いただき、お問合せフォームよりご連絡ください。

お問い合わせはこちら

児童養護施設への訪問地域

大阪府

堺市・大阪市天王寺区・大阪市東住吉区・大阪市西成区・大阪市港区・東大阪市・羽曳野市・茨木市・高槻市・三島郡

兵庫県

尼崎市・西宮市・宝塚市・赤穂郡・猪名川郡など20施設(2020年2月現在)

東京都

目黒区、杉並区、清瀬市、板橋区

神奈川県

茅ヶ崎市など5施設(2020年2月現在)

施設への訪問を希望される児童養護施設さまは、児童養護施設の皆さまへもご覧いただき、お問合せフォームよりご連絡ください。

お問い合わせはこちら

ボランティアクルーとして活動されたい方へ

最初に手を握った子どもが施設を卒業するまで一緒に見守る。
みらいこども財団のボランティアクルーは、そんな覚悟を持って活動しています。

ボランティア活動とはいえ、みらいこども財団のクルーになるためには厳しい条件をクリアし、理念と約束事を理解してくださる方のみに限定しています。
詳しくは下記のページをご覧ください。

ボランティア活動に参加する

ボランティアクルーになる
条件とお願い

訪問できなくなった
ボランティアクルーと
子どもたちをつなぐ
「ラブレタープロジェクト」

仕事や引っ越しなどの事情で定期的に子どもたちを訪問することができないクルーたちが、毎月ハガキで子どもたちへのメッセージを財団宛てに送ってくださいます。

それを集めて作った手作りの新聞を、施設にいる子どもたちに届けています。

たとえ訪問できなくなってしまっても、同じ地球のどこかでみんなのことを見守っているよ。そう子どもたちに伝えられる方法はないかと考えた結果生まれたプロジェクトです。

現在、14名のボランティアが全国各地からハガキを送ってくれ、関西地方の施設へ届けています。

  • ラブレター
  • ラブレター
  • ラブレター
ラブレター

サポーター企業様の声

レッキス工業 代表取締役社長 宮川一彦様

レッキス工業 代表取締役社長 宮川一彦様

2018年より代表理事谷山さんとのご縁をきっかけに支援をさせていただいています。

谷山さんとは勉強会を通じて困難な環境にいる子供達への熱い思いを聞かせていただき、心が動かされ支援を始めさせていただきました。

私自身も活動に参加させていただきましたが、訪問した施設の子供たちはとても元気で困難な状況にいるとは全く感じさせませんでした。

しかし元気とは裏腹に心の中にはつらい思いが隠れているのが事実です。

弊社では、みらいこども財団様よりご縁を頂いた近隣施設の子供たちを年に2回、社内行事のバーベキューパーティーに招待しています。

毎回彼らが来てくれるのを社員たちも楽しみにしていて、彼らの成長を観ながら我々自身もたくさんのエネルギーをもらっています。

みらいこども財団様では子供たちに明るい未来を実現するという真剣な思いで、施設を運営する先生方と共にたくさんのボランティアの方々が自分の時間を費やし、日々活動いただいています。その結果、子供たちは人を信用し日々、精神的また肉体的にも成長し巣立っていく姿をみさせていただき、私もたくさんの勇気をいただいています。感謝しかありません。

みらいこども財団様には今後も一人でも多くの子供達が幸せになる世界の実現に向けて活動を続けていただく事を節にお願い申し上げます。

児童養護施設の職員様の声

四恩学園職員 嶋田様

みらいこども財団の皆様には、幼児さんと遊んで頂いたり、小中学生の学習指導などお世話になっております。

こどもたちが「こんなことしたい」と言った遊びを次回の来園には実現してくださったり、会えないときには手紙を書いてくださり、「あなたのことが大事です」というメッセージを根気強く送り続けてくださいました。

おかげで、いつもはそっけない男の子が手紙を書き、職員が喜んでいました。

ボランティアの皆さまの思いは私達職員にも影響し、「助けてくれる方」というより、「一緒にこどもを育ててくれる仲間」という感覚になったことも大きな変化です。

今後もいろんなお願いをさせていただきます。「こどもを育てる仲間」として、お力をお貸しください。

兵庫県 児童養護施設の職員

大人気のイベント「いっしょにあそぼ」では、子ども達がエネルギー全開で遊んでいただいてます。

月1度のこの日は朝からワクワク、ウキウキが施設中に広がります。

卒園生の支援にも力を入れておられ、助成金を給付していただいたり、食料支援を行ってくださっています。

オンライン里親を活用している学生は、経済的な心配無く安心して学生生活を送れており、里親さん達との親睦も深めています。

施設の職員の声にいつも耳を傾けて下さり、貴団体とのパートナーシップが施設の支援を豊かにして下さっています。

私たちの仲間になって
継続寄付をお願いいたします

寄付

児童養護施設の子どもたちを支援するには長期間にわたっての支援が必要不可欠です。
現在、児童養護施設に入所する子どもは低年齢化、さらに長期化しております。
1歳から乳児院に入り、18歳で卒業するまで児童養護施設で暮らす子どもが増えています。
そのような子どもたちを長期間支援するために、サポーター会員として継続的寄付をお願いいたします。

寄付で支援する

寄付

遺贈について

寄付

遺言に基づいて特定の個人や団体に資産を分け与えることを「遺贈」といいます。
遺言書の内容により、受取人やその内容を指定することができます。
一部またはすべての財産の受取人として一般財団法人みらいこども財団をご指定いただくことで、日本で貧困や虐待で苦しんでいる子どもたちの支援や奨学金としてご支援いただけます。

遺贈について

遺贈について

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テーマ
「貧困と虐待とみらいこども財団の
活動について」

みらいこども財団では「貧困や虐待についての現状」「児童養護施設の現状と課題」「みらいこども財団の活動内容」について詳しくお伝えするオンラインセミナーを定期的に開催しております。まずはお気軽にご参加ください。

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  • みらいこども財団は、内閣府が主宰する「子供の未来応援基金」の支援を受けています。
    子どもたちに寄り添って草の根で支援活動をする団体として、第4回未来応援ネットワーク事業に採択されました。