目標金額 支援者一人あたり 12万円/年 × 4年間  募集人数 7名

河井真由子(かわいまゆこ)さんのプロフィール ※本人が特定されないよう個人情報に多少の修正を加えています。

◇19歳 女性 (愛知県出身)
◆祖父・祖母・父・母・妹の6人家族に生まれる
◇小学校6年生の時から児童養護施設で暮らす
◆高校時代はテニス部で活躍する。
◇2022年4月より関東地区の4年制大学に入学
◆目標:大学在学中に行政書士や宅建などの資格を取って公務員を目指しています。
◇夢:英語を学ぶことが好きなので外国に留学すること

 

自分のことや、趣味のこと

長所はいろいろなことに興味があり、積極的に行動するところです。
高校生の時の運動会や文化祭でも率先して自分たちで衣装を作ってダンスをしたりしていました。
映画を見たきっかけで英語を話せたらいいなぁとあこがれてから英語を勉強することも好きです。好きな映画はトワイライトというアメリカの映画です。
短所はマイペースだとよく言われます。自分ではわかりませんが人のペースに合わせようとしないらしいので、最近はできるだけ合わせようと頑張っています。
整理整頓が苦手で服を脱いだら脱ぎっぱなしで雑なところを直さないといけないと思っています。
自分ではおおざっぱな性格だとおもっていて、どちらかというと社交的なほうなので友達からは関わりやすいと言われます。
人と話をするのも好きですが、家で一人で過ごしているのも好きです。

河合真由子さんの生い立ち

家族構成は父、母、おばあさん、妹の5人家族で暮らしていました。
私が小学1年生の時に父と母が離婚をして私と妹は母と一緒に家を出ることになりました。
小学4年生の時に母が東京へ行くと決意し、妹も一緒に東京に引っ越すことになりましたが、
私は友達と離れるのが寂しいという気持ちもあって父と一緒に暮らす決心をして、おばあさんの3人で一緒に暮らすことになります。
それから、父が病になって働けなくなり、私自身も多感な時期と重なって、お互いが不安定な状況が続き、父と喧嘩することが多くなりました。
今から思うと私が悪いこともあったと反省していますがその時はそんなことを考える余裕もありませんでした。
ある日父から「家を出て行け」と言われた一言がきっかけで、地域のこども相談センターの人に相談することになります。
相談員の方からは家庭の状況などを相談する中で、「児童養護施設で暮らす方法もありますよ」とアドバイスを受け、おばあさんと相談した結果小学6年生の時に自分で児童養護施設で暮らすことを決めました。

中学校・高校時代

施設での暮らしは少し不安もありましたが、子どもがたくさんいて職員さんもとっても優しくて楽しいことばかりでした。
小学校から活発なほうで中学になっても勉強はあまりしたという記憶はなくて宿題だけはちゃんとやっていましたが、そのほかは遊んでばかりの子どもでした。
高校に入ってからはテニス部に入りました。
スポーツは苦手なんですが、友達から一緒にやろうと誘われてテニス部に入る決心をしました。
いざ始めてみると試合に勝つということが、とっても嬉しくてどんどん夢中になり、自分自身はあまりうまくはなかったですが仲間が強いこともあって団体戦では県大会でベスト4に入ることができて、チームで一つの目標に向かって努力するという大切な経験ができたと思います。

児童養護施設での暮らし

児童養護施設は子どもが40名、職員さんが20名くらいの施設でした。
自宅ではしんどいことが多かったので、施設にはいると小さい子どもはかわいいし、同じ年の子どもも沢山いて、職員さんも優しい人ばかりで楽しい思い出ばかりです。
一番楽しかった思い出は私の誕生日に職員さんがケーキを手作りしてくれたり、プレゼントくれたことです。私が卒業したあともこれからは大学生だから化粧もしなさい、といって化粧品のプレゼントまでいただきました。
施設にはいって悩んだことはほとんどないんですが、小学生の時に「なんで自分だけ施設にいるんだろう、友達に話すのが恥ずかしい」と職員さんに相談した時に「なんで施設が恥ずかしいの?私だったら普通に言うよ」って言われてから心が軽くなったような気がします。
小学生、中学生の時には施設から通っているのは私一人で、周りの友達もすべて知っていましたがそれによる差別などは一切なくて周りの人に助けられてきたんだなぁと思います。

進学から将来の夢

小さなころからなんとなく大学に進学したいという夢を持っていました。周りの人が当たり前のように大学に進学していたのと、中国籍の母から中国は日本よりも学歴社会で、学ぶことや学歴の重要さをよく聞かされていたからかもしれません。宿題だけは忘れないようにしていました。
児童養護からはほとんどの子どもが就職するのがあたりまえでしたので、進学について職員さんに相談したときは反対されるかと思いましたが「応援する」と言ってくれた時はとてもうれしかったです。お金がなかったので専門学校にするという選択肢もありましたが、何としてでも大学に行きたかったので奨学金を調べて、書類などは職員さんのサポートをいただき、目標が決まってからは勉強に頑張って取り組みました。児童養護施設で生活すると決めていなかったら進学することはできなかったかもしれません。
都会に出てみたいという気持ちもあって、様々な資格が取得できて公務員も目指せる東京の大学に合格することができました。

両親への想い

父と母は離婚をしてから一緒に暮らしてはいませんでしたが、私と母とは定期的に連絡を取り合ってきました。今は同じ関東地区になって母と妹とも会って食事をしているので普通の親子関係がずっと続いていると思います。
父はすでに亡くなってしまいました。今から思えば私も多感な時期だったのか、施設に入る前は父と私は争いが絶えず、私が施設に入ってから父からの面会や食事の誘いなどにたいして答えることができなかったことを、後悔していますし、申し訳なかったと思っています。
おばあさんからは、施設にはいってから真由子は良い方向に変わった、よかったねと言ってくれています。

みらいこども財団・スタッフの感想

真由子さんの印象はお話し好きでとっても明るい女の子という印象です。幼少期は様々な苦労をされてきましたが、それをネガティブにとらえるのではなく、前向きな気持ちに変えることのできる力を持つことができたのは、周りの環境や人に恵まれてきたんだろうなぁと感じさせられました。
大学生活については就職することを目標にして資格取得や大好きな英語を学びたいという意欲をもっています。
留学をして英語をもって勉強したいという夢をもっている真由子さんの応援をしていただき、支えていただける方を求めております。

入学から卒業までの計画

(簡易版)

 

 

 

 

 

 

(詳細版)

 

支援者様への報告
毎月みらいこども財団よりメールで近況報告を送ります
数ヶ月に1回Zoom報告会を開催します(本人出席)

 

寄付でご支援いただけませんか?

財団活動の多くは無償ボランティアの善意によって成り立っています。しかし子どもたちを継続して支援するためには、どうしても資金が足りません。

もし私たちの活動にご賛同いただけるなら、自由に使えるお金のうち少しをシェアしていただけませんか?
月100円からはじめられます。

生まれてきてよかったと子どもたちに思ってもらえる未来をつくるため、私たちは決して諦めません。