目標金額 支援者一人あたり 12万円/年 × 4年間  募集人数 10人

河村いくみさんのプロフィール ※本人が特定されないよう個人情報に多少の修正を加えています。

◇18歳 女性(2024年4月現在)
◇関東地方で生まれる。3人姉妹の末っ子。
◇中学2年の時に児童養護施設に入り、卒業までを施設で過ごす。
◇現在4年制大学の1年生。児童心理や保育について学んでいる。
◇将来は保育士として児童養護施設職員になって、卒園した施設の尊敬している先生のようになることが目標。
◇趣味はピアノを弾くこと(4歳のときから)。マイナーなバンドの音楽を聴くこと。あとはひたすら眠ること。

 

 

自分自身の事

◇長所:すぐ人と仲良くなれること。
とにかくよく喋り、喋るスピードも早いです。自分では意識していませんでしたが、高校の入学式の日にクラスのみんなに話しかけていたようです。特別仲良くなろうと考えているわけではありません。ですが、まずは親しくなるならないと相手のことがわからないと思っています。
施設ではずっと話していたため、職員さんからは一人暮らしになることを心配されてしまいました。

 

◇短所:挫折することがあるとあきらめてしまいやすいこと。
何事も頑張るぞと挑みますが、うまくいかないこともあります。高校三年間は無遅刻無欠席で卒業することを目標にしましたが、骨折した翌日に休んだことをきっかけにあきらめてしまい、遅刻をしたこともありました。

 

◇趣味:ピアノを弾くこと。
姉が始めたことをきっかけに自分もやりたいと思い4歳から初めました。家を出るまで習い続けて、施設でも職員さんと弾いていました。音楽は聞くのも演奏するのも好きです。また、高校が商業科だったため、日商簿記や株などお金の管理に関係することにも興味をもっています。

 

◇将来の夢:児童養護施設の職員になること。

 

 

生い立ちから小学生時代

父の仕事の都合で海外いるときに3姉妹の末っ子として産まれました。

幼い時の記憶はあまり残っていませんが、幼稚園ではクレヨンでお絵描きしていたことを覚えています。

小学生になってからもにぎやかでうるさい子どもでした。男子と給食の取り合いをしたり、いもむしを投げるなどのいたずらのしすぎで先生に呼び出されたりとおてんばな子でした。
友達はたくさんいて、いつもいたずらをして楽しかったです。
勉強は嫌いではなかったですが、好きなのと苦手なのがありました。中でも算数が好きで、社会は小学生のときから今でも苦手です。
スポーツは授業が終わったあとに通った学童でラクロスをしていました。
ほかにも親からはさまざまな習い事をやらせてもらいましたが、ピアノ以外は長続きしませんでした。
二人の姉がピアノを習っていたのをみて、私もやりたくなりました。
それから、母にお願いしてピアノ教室に月2回通っていました。

 

 

中学生~大学入学まで

中学時代

中学生時代はバドミントン部に入ったのですが、自分の意志ではなかったので、あまりまじめにいかずに顧問の先生から部活に出るように追いかけられる毎日でした(笑)
そんな中学生活を送っていましたが、中学2年の4月に児童養護施設に入ることになって他県の学校に転校しました。友達のことが大好きだったので一緒に卒業を迎えることができず寂しかったです。

新しい学校では、話好きなこともありすぐに友達ができました。部活動は仲良くなった子と一緒に美術部に入部し楽しく活動していました。勉強は好きでしたが、どうしても社会科が苦手で先生を泣かせていました。得意なのは数学で、児童養護施設に入る前に少しだけ暮らしていた一時保護所では、自分の学年より上学年の内容を勉強をしていました。

一番楽しかったのは給食の時間で、配膳時に学年主任にちょっかいを出してからかうような面もありました。

 

高校時代

高校は施設から片道2時間かかる、遠く離れた学校に進学しました。
自分では記憶にないのですが、入学式ではクラスのすべての人に自分から話しかけていたそうです。
そのおかげか、友達はほかのクラスまでたくさんいました。
高校生活はコロナの印象が強く記憶に残っています。入学してすぐ指を骨折してしまったり、自身がコロナにかかったり、濃厚接触者になったりと、思うように学校に通うことができませんでした。そのため進級も危うい状態でしたが、限られた時間の中で勉強もアルバイトも頑張りました。通学に時間がかかるので部活動には入りませんでした。移動時間には単語を覚え、週4~5日アルバイトに行き、帰宅したら勉強するという生活をしていました。一番多いときは20万円以上お給料をもらったこともあります。高校1年から始めたアルバイトは今も続けています。

一番楽しかった思い出は卒業式の日と予行練習日です。友達と遊びに行って、ばかみたいなことですごく笑って過ごした時間が一番楽しかったです。これが青春なのかな?と友達と話をしていました。友達とは進路が分かれ、ちょっとした会話もできなくなってしまいましたが、休みの日には会う約束をしています。今だからとても大切な時間だったんだと思えます。

高校生活ではアルバイトに時間を費やし、唯一友達と遊んだのが卒業式の時だったので、大学では友達と遊ぶ時間を大切にしたいです。カラオケやたこ焼きパーティーなど普通にだれもが楽しんでいるような事をしたいです。
今の大学に入学しようと思ったきっかけは、大学の付属出身の職員さんと話をしたことです。その後オープンキャンパスに行って話を聞いてこの大学で勉強したいと思いました。

 

 

施設での生活とこれからの夢

年上にいい印象を持っていなかったため、初めて施設へ入ったときには年上の人に囲まれて怖かったのを覚えています。ですがとてもいい人ばかりで仲良くなり、今は優しいお兄さんお姉さんに恵まれたと思っています。

施設には2歳の子からいるため、職員さんに面倒の見方を教えてもらい、ちびっこたちの面倒をずっとみていました。泣かれるのは嫌ですが癒される時間でした。

新人職員さんとは年齢が近く同世代だったため話が盛り上がりました。バイトから帰ってきて、「ねえきいて!」と話し続けるため、早く風呂入って寝な、と言われていました。

自分の境遇について、なんで自分だけと思ったこともありました。しかし今は、入所した施設で人に恵まれたおかげで、過去に辛いことがあったのは今ではこの人達に会うためだったのかもしれないと考えています。施設に入ってよかったです。

中学生では看護師になりたい、高校生では会社員やラジオ関係者になりたいと思っていました。

さまざまな事に興味を持つことが多かったですが、進学しようと思ったきっかけは施設の職員さんとの出会いです。

職員さんと話していて、こんなにも子どものことを考えてくれる職員もいるんだと思ったのと同時に、どこの施設にもこのような人がいるわけではないと悟りました。尊敬する職員さんのように、子どもに寄り添い会話をして助けられるような存在として養護施設で働きたいと思っています。

施設職員さんは皆お菓子が好きなイメージがあるので、初任給で職員さんへの恩返しにお菓子をたくさん買って寄付したいです。

 

 

家族との関わり

私が3歳くらいの時に両親が離婚をし、それから母と3人姉妹の生活が始まりました。
母もつらかったと思うのですが、小学生の時にお酒を飲んで酔っ払った母から竹刀で殴られたり、刃物を投げつけられたり、暴力の虐待を受けていました。姉も母からの虐待を受けていたので、姉からの矛先が私に向いて、姉からも暴力を受けることもありました。
先生に悩みを相談したこともあるのですが、母親に告げ口をされてよりひどい暴力を受けたこともあります。
そのときに大人は頼れないと思いました。
中学校になってからは暴力はなくなりましたが、理不尽なことで厳しく叱られることが多く精神的にしんどい時期が続き、家出をして補導されることもありました。はじめは頼っていた祖母の家にも次第に行けなくなって、私は家族から認められたくて頑張っていたつもりでしたが、中学1年の12月に母から私は必要ないといわれたことがきっかけで、もうこれ以上自分の居場所はないと思い家を出る決意をしました。
その後警察に保護されたことがきっかけで4月から児童養護施設で暮らすことになりました。

両親の離婚後、父とは定期的に会っていましたが、今は会っていません。姉二人と父は一緒に暮らしているようですが、母に今の自分の居場所を知られることが怖くて、自分がどこにいるのかも父と姉には知らせていません。父と前回いつ会ったのか記憶にないほどですが、以前父に将来したい仕事の話をしたときには、やりたいならやればいいんじゃないと応援してくれました。
母とはこれからも会うことはないと思います。

 

児童養護施設の子どもたちに

感情や考え方を真似してほしいわけではないが、無理なことはやろうとせず、できないことは他の人に助けてという意思表示を出すことが大事。
全部自分で背負いこんでもつぶれるだけ。ここまでやれたんだけど・・・と頼ってみてもいいと思う。

 

 

みらいこども財団・スタッフの感想

話好きなのがとてもよく伝わってきました。短所はあきらめやすいこととと聞きましたが、自分がどこまでならやれるのかという塩梅がよくわかっているのだと思います。とても頑張り屋で、将来の夢・なりたい人物像をとてもはっきりしています。とても前向きで明るく、思慮深い子です。

自分にとって大切なことは心を許せる友達とのかかわりや会話と話してくれるなど、普通であれば見過ごしてしまいがちなことを本当に大切にしている学生さんだと感じました。

人一倍大変な時期を過ごしたからこそ、何気ないことを大切に思えるのではないかと思います。彼女にとってこれから大切な時期を一緒に寄り添っていただけたら幸いです。

 

資金計画

(簡易版)

(詳細版)

支援者様への報告
毎月みらいこども財団よりメールで近況報告を送ります
数ヶ月に1回Zoom報告会を開催します(本人出席)

 

いくみさんを応援してほしい理由

職員A

とても面倒見がよく、年少児から頼られる事が多く、みんなのお姉さんとして園で生活を送っていました。高校生になると職員の事を気に掛けてくれる事が増え、職員も大変な時期を何度も救われた事があります。

キャリアプログラムなどを通して、将来の自分を考えた事に、児童福祉の仕事をしたいという気持ちが強くなり、現在の大学へ進学する事を決めました。将来はモデルとなる職員と一緒に働く事を目的にして学業に励んでいます。学業とアルバイトの両立は簡単ではなく、挫折する子どももいます。学業に専念するためにも、夢の実現のために、ご支援を宜しくお願い致します。

 

職員B

初めて会った時から明るくて話が好きな元気いっぱいの女の子でした。高校生になってからは、大学進学を目指してアルバイトに励み、学校生活も疎かにしない、頑張り屋です。大学では将来児童養護施設で働きたいという夢を叶えるために頑張ってください。頑張り屋ないくみちゃんであれば、必ず叶えられると思います。応援しています。

 

職員C

園ではお母さん的存在だったいくみさん。時々厳しい口調で下の子たちを注意することもありましたが、みんなから慕われ大きな存在でした。園の自立を支援している職員に憧れ『児童養護施設の自立支援担当職員になりたい!』と福祉の道を選びました。毎日元気に登校し、アルバイトとの両立も出来、無事大学に合格し園を巣立っていきました。卒園後も慣れない一人暮らしに苦戦しながら将来の夢に向かって頑張っています。ぜひ皆様も一緒にいくみさんの夢を応援してください。よろしくお願いします。

 

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