目標金額 支援者一人あたり 12万円/年 × 4年間

小村 一葉さんのプロフィール ※本人が特定されないよう個人情報に多少の修正を加えています。

 

〇18歳(インタビュー時) 男性 中国地方出身

〇4人兄弟で、姉と妹がいる

〇小学6年生から児童養護施設に入所し現在まで暮らしている

〇2026年4月から4年制大学に入学し、プログラミングについて学ぶ予定

〇長所は論理的に深く考えられるところで、短所は逆に考えすぎて不安になってしまうところ

 

 生い立ちと入所経緯

自分は父と母と姉と妹の4人兄弟の長男です。

親から身体的虐待を受けていて、小学校3年生くらいの時に施設に入所しました。そこでは小学6年生くらいまで過ごした後に、一度自宅に帰ったのですが、家での生活に馴染めずに、すぐにまた施設入ることになりました。

小さい時からほぼ毎日父親から暴力を受けていて、母はそれを傍観しているような状態でした。当時、妹がとても幼くて、自分が虐待を受けている姿を見た妹が、よく泣いていたのを覚えています。

小さい時から虐待されることが当たり前だったので、それについてあまり疑問に思うことはありませんでした。それに、自分は性格的に助けを求められない性格だったので、ずっと一人で抱え込んで過ごしていましたね。でも学校には毎日行くようにしていて、当時の担任の先生が自分の異変に気が付いてくれて、傷を見て、優しく話を聞いてくれて、相談にのってくれて、児童相談所に連絡をしてくれました。本当、先生には感謝しかないです。

 

 

 

 小学生のとき

施設に入ったばかりの時は、とにかく人見知りで、人と一緒に過ごすことが不安でしかありませんでした。学校で多くの人と過ごすことはあっても、24時間生活を一緒にするとなると不安しかなくて。なので、自分から他の施設の子達に話しかけに行くことはできなかったのですが、みんなから優しく話しかけてきてくれたおかげで、比較的早く馴染むことができたなと思っています。

小学校も施設の子たちと同じだったので、知った顔のメンバーといつも一緒でした。学校でも施設でも一緒だったので、あまり学校と施設の区別がなかったかもしれません。けんかもしたんですが、特に土日は一緒に外に出てサッカーをすることも多くて仲良かったです。あと、みんなとカードゲームで対戦してたのもいい思い出です。全然勝てなかったですが(笑)

 

 

 中学生のとき

中学では、真面目にしようとしてたけど、しきれなかった面があったなと思っています。けしてやんちゃをしていたというわけではなくて、かっこよくきまらなかったなと。(笑)

先生から声をかけていただいて生徒会役員もしていて、役員として皆を引っ張っていく立場ではあったんですが、みんなの前で緊張して噛んでしまったり、言おうとしていた言葉が飛んでしまったりして、失敗したなという思い出が多いです。自分が思っている通りにいかなかったことが多かったですね。

 

当時、数学が得意でしたね。あと、理科の先生がすごく優しくて。授業を受けていく中で理科もすごく好きになりました。結果として、理系科目が得意になって、将来は漠然と理系の道に進みたいなーと思っていました。

でも、反対に国語や英語は苦手で。(笑)

特に国語は本当に全然だめでしたね。英語は中学2年生までは苦手だったんですが、塾に行き始めて力を入れて勉強していくうちに、他の教科と遜色がないくらいには成績を伸ばすことができました。

苦手な教科の勉強をするのは本当にしんどくて、他の教科に逃げたいと思うことも多々あったんですけど、苦手を克服するためにはやるしかないという気持ちでずっとやってましたね。

部活はソフトテニス部に入っていて、割といい成績を出していました。日曜日以外はほぼ毎日部活で頑張っていたので、大会で2位だった時はすごい悔しかったです。

 

 

 

 高校生のいま

高校は、普通科に行けたら正直どこでもいいなと思っていました。今の高校にしたのは、当時の中学校の先生にすすめられたからです。

学校生活は、あまりむずかしいことを考えずに友達と気楽に過ごせています。移動教室の時や休み時間でも基本友達一緒にいて、一人でいる時間の方が少ないですね。友達とは特定のことで盛り上げるというよりは、その時その時のなんてことない会話をしていることが多いです。その話の中で、それいいね、というのがあったときに、じゃあそこに行こうという話になったりとかして。なんかわかんないですけど、毎日笑っています。

小さい時は人見知りだったのですが、ずっと施設で過ごしてきて、他人とずっと一緒にいる中で、人見知りっていうのも少なくなってきたんじゃないかなと思います。

 

部活は、今は引退しましたが、JRC部というボランティアや地域のお手伝いをする部活動に入っていました。最初は中学校の続きでソフトテニス部に入ろうかなって思っていたんですが、部活動紹介の時に、JRC部ではいろんなことに挑戦できる、いろんな人と触れ合えると聞いて、それがすごいいいなと思ってJRC部にしました。

部活では、海岸清掃をしたり、地域のお祭りの手伝いをしたり、県内で行われる大きな大会の手伝いをしたこともあります。会場案内とかの当日のお手伝いもするのですが、当日までの間にもっと沢山の人に大会の存在を知っていただけるように、SNSを使った大会の広報活動をしたりとか、実際に大会が開催される現地に行って、地域の人に宣伝するようなこともしました。

この活動では、自分とも結構歳が離れた人達と協力して取り組むことも多くて、みんなで大会を盛り上げるために活動してましたね。

でも、大会が近くなると活動の回数も増えていって、体力的にはしんどかったです。

当時、なにごとにも挑戦していけという精神でいたので、JRC部にはいったのに加えて、科学部も兼部しました。

科学部では、文化祭用に全校生徒の前でやるための公開実験の内容を考えて、顧問の先生にも相談に乗ってもらいながらやり切ったのがいい思い出です。

ソフトテニス部への入部に未練がなかったと言えば嘘ですが、JRC部を選んだことに後悔はないです。

 

 

 

 施設での生活

1年に1回、施設のみんなで遊びに行く日があるんですが、それがすごい楽しいです。行先はいくつかの候補先の中から投票で決まるのですが、少し前に行き先がスポッチャみたいなところになったときがあって。投票した人のほとんどがこの場所を選んでいたのもあって、すごい盛り上がりました。

他にも、夏はBBQしたり、花火したり、秋には施設で開催する祭りがあって、職員がポテトとかの屋台を出してくれたり、児童で出し物を出したりするのも楽しかったです。

でも、自分が施設で生活しているということは他の人とは違うという気がかりもあって、友達には施設で生活していることは言っていないです。むしろ自分から言いたくはなくて隠していたので、ばれたら嫌だなという思いが常にあります。

 

 

 

 退所後のこと・夢

将来の夢はプログラマーになることです。中でもゲームプログラマーになりたくて、大学ではプログラミング言語やパソコンについての知識から勉強したいと思っています。

 

小さい時からゲームが好きで、将来はゲームに関係する仕事をしたいなと思っていました。そのうち、授業でプログラミングの演習をして、プログラミングって面白いなと興味が湧いて。

そしたら、ゲームとプログラムを両方できるゲームプログラマっていうのを知って、目指すようになりました。なので、大学では夢を叶えれるように勉強するつもりです。

 

プログラミングは、何がやりたいかということを考えてかいていくんですが、関数を使ったりもするし、条件を付けるといろいろと複雑で、結構考える工程も多くて、結構難しいです。なので、一個一個整理しながらやっていくんですが、複雑すぎて今どこまで考えたのかわかんなくなります。(笑)

組んでいる時は正直必死すぎて感情にまで気が回らないのですが、じゃあ実行するという時に、自分の思い通りに結果がでたときが本当に嬉しくて、はまりました。

そもそもプログラミング自体英語でかかないといけないので、中学の時に英語を頑張って勉強してよかったなと思っています。

 

大学に進学したら一人暮らしをする予定です。さぼろうという気持ちが出ないように、大学の近くに住みたいなと持っています。

高校まではアルバイトが禁止で経験したことがないので、大学生になったらコンビニでアルバイトしてみたいです。

大学では学業面の不安もありますが、それよりも、生活面の方が不安です。

特に一人暮らし。施設で育つと大人数で過ごしていたのが、たった一人と正反対になるので、やっていけるかなという不安があります。

さみしがりやというよりも、自分一人ではなにもできない。例えば料理とかも、食堂の先生や職員の人たちがやってくれていたりするので、そういう面が不安です。

 

 

 

 家族との関係・思い

今は定期的に親と外出することもあります。兄弟は親の元で暮らしていて、妹の様子を見ると、虐待とかはなさそうかなと思っているんですが、小さいころのトラウマというか、恐怖心がぬぐいきれていないなと感じる部分は正直ありますね。

急に虐待を受けていた当時のことを思い出して、恐怖心が湧き出てきては消えてというのを繰り返しています。友人とか、施設の人達と話している時など、普段の生活の中で起こることはほとんどないのですが、父と話している時にはそういう気持ちになることは多いかなって思います。

妹たちの姿を見ていると、純粋に楽しそうだなって感じるので、できれば恐怖心をもっと少なくして、自分も純粋に楽しめるような関係になりたいなと思っています。

 

 

 

 後輩たちに伝えたいこと

そうですね。「好きなことを好きなようにやるのがいいよ。」と伝えたいです。

全員が全員好きなことをやったら、それはなんか集団がめちゃくちゃになるんですけど、逆に全員が全員、自分が好きじゃないことばっかりやっていたら、それはそれで今度は個人が壊れてしまうので、、やっぱり好きなことは、ほんとに好きって正直に言い切って、やった方がいいなと日頃から思っています。

 

 

 

 

 

 みらいこども財団・スタッフの感想

苦手なことも、やるしかない!と正面から向き合っていらっしゃったり、色々な人との関わりや経験をしたいと取り組んでこられた姿から、とてもまじめで頑張り屋さんだという印象を受けました。

何よりも、プログラミングのことをお話される小村さんのご様子がとても生き生きと楽しそうだったのが印象的です。

大学での勉強をとても楽しみにされていらっしゃる半面、一人暮らしされることにご不安もお持ちでしたので、

是非オンライン里親となっていただける皆さまのひとり暮らしのご経験もお聞かせいただけたらと思っています。

 

 

 

 資金計画

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