目標金額 支援者一人あたり 12万円/年 × 4年間  募集人数 7人

松下 彬人(あきと)さんのプロフィール ※本人が特定されないよう個人情報に多少の修正を加えています。

◇18歳 男性
◇広島県で生まれ小学6年生の時に児童養護施設に入る
◇小学生のときからサッカーを始めて、地元の強豪高校のサッカー部に所属して活躍する
◇卒業後は熊本県の大学に進学予定
◇目標:教師になるための資格取得
◇趣味:読書(実用書から恋愛小説まで)

自分自身のこと

長所は小学2年から現在までサッカーを続けてきたことから、自分はあきらめずに頑張り続けることができるところだと思います。もう一つは誰かに注意をされても素直に反省できるところです。
短所は素直すぎるところで、思った事がすぐに口に出てしまうところと、せっかちなところです。自分が急いでいるのに周りがのんびりしているときなどはイライラしてしまいます。

彬人さんの生い立ち

父、母、姉、祖母、祖父、私の6人家族に生まれました。
小学生になって周りの友達がサッカーをしていたのをみて面白そうだと思い、2年生から学校のサッカー部に入りました。
小学4年生のときに地元のサッカークラブチームに所属をして、フォワードのレギュラーとして試合に出してもらい、県大会などでは準優勝をしたこともあります。
自分の強みはとにかく走れるところだと思っていて、試合に出て本当に面白くやりがいを感じていたのですが小学校6年のときに姉と一緒に児童養護施設に入ることになりました。
原因は親からの虐待でした。私のサッカーについては熱心に応援をしてくれていたのですが、それがいつのまにか熱心な指導から暴力に変わっていきました。
ひどいときは灰皿で頭を叩かれたのを覚えています。その後児童相談所に保護されることになり、卒業する現在まで施設で暮らしています。

中学校・高校時代

施設から中学校へ進むことになり、そこでもサッカー部に入部しました。
中学でもフォワードのレギュラーとして試合に出してもらうことができました。
2年生の時にキャプテンを任されたときは、部員のことで悩むことも沢山あってその時に本を読むことを覚えました。
本からは様々なことを学ぶことができて、今でも読書が趣味になっています。
高校進学は中学時代から自分に目をかけてくれた監督のいる高校に入学してサッカーをすることにしました。
通学で往復3時間かかる場所にありましたが迷わずにそこに決めました。
強豪校だったので部員数も多く練習も厳しかったですが、負けたくない気持ちと、仲間と一緒に勝ちたいという思いで自分自身ではやり切ったという感じです。

勉強は最初苦手だったのですが、サッカー部の友達は頭の良い人が多くいて、仲間に勉強を教えてもらうようになってからコツがわかって成績が良くなりました。最終的には学年で20位以内に入ることもできました。

進学を決めた理由

進学を決めたのは高校2年の時でした。
きっかけは高校の周りの友人が全員進学するということを聞いたからです。それから具体的に大学進学を考えるようになります。
思い切って施設の職員さんに相談したところ、奨学金の制度があることを教えてもらってサポートもしてくれるということで進学を決意しました。
でもお金が足らないことが分かっていたのでサッカーを辞めてアルバイトをしようと考えて学校の先生に相談した時も、先生からもいろいろなアドバイスやサポートをしていただいたおかげでサッカーを辞めずに進学することができたので本当に感謝しています。

児童養護施設での暮らし

最初、児童養護施設に入る前は怖いところだと思っていたんですが、実際に入ってみるととってもアットホームで今では本当の家族だと思っています。あのまま実家で暮らしていたら進学することもできなかったのではないかと考えることもあります。
入ったばかりのころは、自分の人見知りの性格もあって、施設の子どもたちに慣れるのに時間がかかり、小学生の時は姉と一緒に家出をしたこともありますがそのときはすぐに見つかって連れ戻されました。
高校の友人などには児童養護施設で暮らしているということを言うことがつらくて言えなかった時期もあったり、中学の時などは職員さんに反抗的な態度をとっていたこともありましたが、今はとっても反省していて職員さんには心から感謝しています。
いつか夢をかなえて施設のみなさんにお礼を言うために会いに行くことが自分にできる恩返しだと思っています。

両親に対しての想い

施設にはいってから両親と会ったことは全くありませんが、父を恨んではいません。
今でも周りの人から父の様子を聞くことがあり、いつか父にも会いたいと思っています。
すでに父と母は離婚をしているようで、母も父の犠牲になっていたのではないかと考えることもあって、母も辛かったんだろうなと思っています。いつか母とも会える関係になりたいと思っています。

彬人さんの夢

将来の夢は教師になることです。
きっかけは児童養護施設の職員さんが真剣に子どもと向き合っている姿を見ていたからです。
立派に独り立ちして、仕事ができるようになって、周りの人を助けることができるようになっていたいと思います。
もう一つの夢は、幸せな家庭を作ることです。自分自身がつらい思いをしたので楽しい家族を作りたいと思っています。

みらいこども財団・スタッフの感想

彬人くんは長年サッカーを続けて、レギュラーで活躍をしていただけあって、負けず嫌いな一面と周りの仲間と一緒に努力をするというスポーツを通じて素晴らしい経験をもった、周りの人から愛されるキャラクターの青年であると感じました。
いくつもつらいことを経験してきたと思いますが、それを感じさせない明るい青年です。
施設の後輩の手本となり、これからたくさんの子どもたちの教育者として活躍してほしいと心から願っています。

 

入学から卒業までの計画

支援金の使い道

学費
生活費

支援者への報告

毎月みらいこども財団よりメールで近況報告を送ります
数ヶ月に1回Zoom報告会を開催します(本人出席)

彬人さんを応援してほしい理由

職員Aさん

本人は児童養護施設に入所し進学するまでたくさんのことを我慢してきました。しかしこの我慢は本人にとって、とても辛いことや我慢し難いことも多く、反発してしまうことや衝突してしまうことも多々ありました。そんな本人が、今自分に何ができるのか何をしたいのかを改めて考えたことから、自分のすべきことやそのための方法などを理解し実行することで、希望した大学への進学を無事確定させることができました。大変であっても目標のための我慢と考えて実行した本人の行動はとても前向きで、心から応援したくなりました。これからの本人の生活や成長していく姿を支え、励ましていただけますと非常に嬉しく思います。よろしくお願いいたします。

職員Bさん

私は、高校3年生時から彼を担当しました。小学校教諭になりたいという夢を持ち、教育系の大学を目指して夜遅くまで受験勉強に励む姿をみてきました。また、親族からの資金的な援助が望めない状況から、勉学と並行して様々な奨学金に申請、小論文を提出する必要がある場合は学校の教員に指導を乞い、何度もやり直しながら小論文を作成していました。彼は自身の夢に向かってまっすぐ、ひたむきに努力のできる人です。彼の夢を支えるため、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

職員Cさん

4月に彼が初めて話しかけてきたとき、礼儀正しく接しながらも人懐っこい笑顔で物怖じすることなく大人と関わることができる素敵な子だと思いました。その後、一緒に勉強する機会も多くありましたが、目標をもって集中して学習に取り組むことができ、どんどん力を付けていきました。サッカーを通して身に付けた集中力や粘り強く物事に取り組む力、そして何よりも豊かなコミュニケーション能力は、本人の夢である小学校教員に必要な資質であり、それを有している彼には、ぜひ、その夢を叶えてほしいと願っています。大学生活の4年間、いろいろなことがあると思いますが、私たち以外にも彼をサポートしてくださる方々がおられると非常に心強いです。どうぞよろしくお願いいたします

職員Dさん

彼は小中高とサッカーを続けました。時にはキャプテンとしてチームをまとめたり、鼓舞したりと周りを引っ張る力をもっています。また、高校時代に教員になりたいという夢を見つけてからは生活態度から見直し、学業でも好成績を残すほど努力を行いました。彼には目標に向かって努力を行え、継続できる力を持っています。そんな彼ですが今後の大学生活での新しい環境では不安に思っていることがたくさんあります。その不安を少しでも解消できるように支えになって頂けたらと思います。どうぞよろしくお願い致します。

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