◇18歳 女性(2024年4月現在) ◇東北地方生まれ、中学3年の時に児童養護施設に入り、卒業までを施設で過ごす。 ◇現在は地元で福祉系を学べる4年制大学の1年生 ◇児童福祉を学び、社会福祉士の資格取得と子どもにかかわる仕事につくことが目標 ◇趣味:音楽を聴くこと。推しは、なにわ男子とキンプリです。YouTubeでは恋愛ドラマを見たりしています。 ◇得意なことは、暇な友達を探しだして電話で話をすることです。
◇長所:明るくて、面倒見がよく、人の話をよく聞くことができるところと人に良く言われます。 高校生時代に保育園に実習で行ったときに実習先の先生から面倒見がよいと褒められたことがあります。 友達を作ることも得意です。 ◇短所:優柔不断で自分の意見を言えないところ。 人に気を使いすぎて、周りに流されてやすいことがあり、自分よりも友人のことを優先して考えてしまいます。 私の良いところでもあり欠点でもあると思います。 ほしいものがあっても、考えて考えて、やっぱりやめてしまうことが多いです。
東北地方で父と母と、3人姉妹家庭の次女として生まれました。 小学生の時の私はとても静かな子供だったと思います。 それでも、周りに男の子の友達が多かったので、一緒に公園で遊んだり木の上に登ったり外で遊んでばかりしていました。 周りの環境に慣れてくると積極的になれて自分から話しかけることもできるようになり、とてもおしゃべりが好きになりました。 まわりからは、笑いながら「うるさい」といわれるようになりました。 勉強は好きというほどではありませんでしたが、成績はよかったと思います。 放課後は一輪車ダンスのクラブに入って運動していました。
中学校では小学生からの友達がほとんどだったので、より周りの友達からは「うるさい」といわれるようになりました。 部活動はバレーボール部に入りました。 そんなに強くないチームでしたが、部長になってメンバーをまとめることも経験させてもらいました。 メンバーの意見を聞いて、練習メニューを作ったり、先生に提案したりする中で 特に勉強になったのは、試合や練習中にミスした後輩にどんな声をかけたらよいかを考えることができたことです。 おかげでチームもまとめることができ、後輩からも好かれることも多く、最後にはベスト8まで勝ち進めることができました。
勉強は、それほど好きではありませんでした。普段は勉強しないのですが、テスト前になると集中して勉強するタイプで、それなりに良い成績をとることができました。 国語、数学、英語が得意で理科は苦手でした。 楽しかった思い出は、文化祭や体育祭で友達と一緒に頑張ったことです。
大変だったことは、高校入試の2日前に児童養護施設に入ることになった時のことです。 いまでもよく覚えているのですが、中学3年生の時にクラスで勉強していたら急に先生に呼ばれたので、何があったのだろうと心配しながら職員室に行くと、 たくさんの先生が並んでいました。先生からは「ある理由があって父親と一緒に暮らすことができなくなったから、これから妹を迎えに行って、一緒に一時保護所に行くことになりました」と言われました。 そこから一時保護所でしばらく暮らすことになるのですが、学校に行くことも、友達と連絡を取ることもできず、外の世界から遮断されている状況の中、受験は目前に迫ってくる。私はこれからどうなるんだろう、ととても不安でした。 唯一、妹と一緒だったことが心の支えになっていました。 それから、しばらくして今の児童養護施設にはいることが決まりました。 施設に入って、2日後の高校受験は無事に終わって、希望する高校に入学することができました。
高校生活は充実していて、楽しかったです。 アルバイトをしたかったので、部活は週一日だけ活動できる園芸部に入ることにしました。 そこでも部長を任されることもあって、とても楽しかったです。 勉強は相変わらず好きではありませんでしたが、クラスでは常に10番以内の成績をキープしていました。 中学時代のようにテスト前に集中して勉強するのは変わらずで、特に暗記することは得意でした。
楽しかった思い出は、とても仲の良い友達ができたことです。いつも3人一緒でいろいろな話をしていた時が一番楽しかったです。 文化祭ではクラスの模擬店でジュースを販売したり、ハロウィンの仮装をしたり、修学旅行で大阪、京都に行ったこともとても楽しかった思い出です。 アルバイトは地元のスーパーで働き、1、2年生の時は平日は毎日3時間、土日は8時間働いていました。 3年生の時は受験のためすこしペースを落としましたが、将来のことを考えるとお金をためておきたいと思い、ある程度の貯金をすることができました。
児童養護施設の職員さんが私に「自分の好きなことをしたらいいよ。」と言ってくれたことが、進学をしようと思った大きな理由です。 施設には多くの職員さんがいて、実際に大学での話を聞けたことや、そのほかいろいろなことを職員さんと話ができたこと、周りの人にめぐまれたことが進学に向けて、自分を後押ししてくれました。 施設に入っていなければ、進学はできていなかったと思います。 職員さんは、お金の心配はしなくてよいと言ってくれましたが、不安だったのでバイトも頑張りました。 奨学金などは職員さんがサポートしてくれたことで進学のめどが立ちましたが、最初の入学金などは自分で用意をしなければならなかったので大変でした。 施設で暮らしていることに対しては、ほかの人からいやなことを言われたり、つらい思いをしたことはありませんが、相手に気を遣わせるのがいやなので、周りの人にはあまり伝えず、親友にだけ伝えていました。 施設での思い出は、職員さんと一緒に買いものや映画を見にいったりしたことが楽しかったです。
職員さんはとてもやさしいのでつい頼ってしまいますが、将来自分でなんでもできるようにしておいてほしいと思います。
父と母は私が中一の時に離婚をしました。 それから父と私と妹との暮らしが始まりました。 母とは家にいるときに話をしたりして、楽しかった思い出もあります。 離婚してから、母とは会ったことはありませんが、人から体を悪くしていると聞いたので、自分の体を大切にしてほしいと思っています。 父は仕事ができるようになっているようですが、今では連絡もなく、面会などで会うこともありません。
一番上の姉は母が最初に結婚して生まれた子供だそうで、私と妹は母が再婚した父の子どもだから姉とは会ったことはありません。 妹は小学生で生意気なのですが(笑)会うたびに慕ってくれて、とてもかわいい妹です。 できるだけ時間を作って施設に会いに行きたいと思っています。
父に伝えたいことは、私は自立できるように頑張るので、妹が施設を出て家に戻って生活できるように仕事を頑張ってほしいと思っています。 私の進学先や居場所は伝えていないので、これから母と父とは会うことはないと思います。
私は児童養護施設で暮らしていたこと、また子どもが大好きなので、将来は子どもにかかわる仕事をするのが夢です。 具体的には児童養護施設や児童相談所で働きたいと思っています。 そのためにも児童福祉や介護福祉を勉強して、大学を留年しないで卒業することが一番の目標です。
生きていくうえで大切にしていることは、 お金については、本当に必要なもの以外はできるだけ買わないようにしています。 そして、人とかかわるときの声のかけ方や言葉使いを考えて、大切にしています。
とても明るいお子さんで、お話をしているだけで楽しい気持ちになりました。 小さいころから家では炊事や洗濯なども頑張っていて、大変な苦労をしていると思うのですが それを感じさせないくらい前向きな考え方をもっている女の子です。 ぜひ多くの方に支えていただけることを願います。
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頑張り屋の由香さんは、早い段階から大学進学を目指しており高校生活とアルバイトを両立してきました。放課後、休日とアルバイトに励み夢を叶える為に力を発揮する姿が思い出されます。学業やその他の活動にも手を抜かず、部活動ではリーダーとして活躍していましたね。辛い時にも笑顔を振りまく由香さん、これからはオンライン里親さんと良い関係を築いて、話を聞いて貰って欲しいな。肩の力を抜いて、キャンパスライフを楽しみ沢山の出会いと経験が出来る事を祈ります。応援しているからね。
児童福祉に関わる職に就きたいとの夢を実現するために、大学進学を決めました。進学を決めてからは学業とアルバイトの両立に一層励み、最後までやり切った姿を今でも思い出されます。笑顔と思いやり、頑張り屋の言葉がぴったりの由香さん。あなたを慕う人がいつも周りにはいましたね。あなたが慕われるように、由香さんも大人を慕ってください。沢山の大人が由香さんを応援しています。オンライン里親さんもその一人です。これからは自分を愛することを最優先に、一人悩まず、頑張りすぎず、嬉しい事も悲しい事も、何でも話てみると良いよ。まだまだ新しい出会いや気づき、経験が待っています。楽しい事ばかりではないですが、今を大切に過ごしてね。夢に向かい頑張る由香さんを応援しているよ。
何事にも一生懸命取り組みながら高校受験から大学進学まで日々努力を積み重ね、目標を持って進むことは誰にでも出来ることではなくとても素晴らしいことだと思います。自身も大変な状況の中、他者のことを思いやり、何かと気遣いながら過ごしていた姿が今でも印象に残っています。大学へ合格後、引っ越しの時は慌ただしく進みましたが大学で楽しく過ごせているようで何よりです。明るく、優しい由香さんですが、頑張り過ぎてしまうこともありますから、時折休みながら、悩み事があれば相談するなど自分自身のことも大切にして過ごして欲しいと思っています。大変なことも、楽しいこともたくさんあると思いますが、将来の夢を達成して、同じ児童福祉分野で働ける事を今から楽しみにしているよ。
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