目標金額 支援者一人あたり 12万円/年 × 4年間  募集人数 7人

陸(りく)くんのプロフィール ※本人が特定されないよう個人情報に多少の修正を加えています。

◇18歳 男性
◆関東で生まれ中学三年生の時に児童養護施設に入る
◇現在関東地方の児童養護施設で生活をしている(2021年2月現在)
◆2022年4月より関東地区の4年制大学に入学が決まっている
◇夢はゲームクリエイターになること
◆目標:在学中にプログラミングなどの技術を身につけること
◇趣味:読書・ゲーム
◆高校3年間で進学のための資金100万円をアルバイトでためることができた

自己紹介

長所:目標に向かって途中で辞めずに努力を続けることができること。人との約束は守るところ。
短所:自分が正しいと思ったことは人との意見が違ったときに衝突してしまうこと。
最近はそのような時は折衷案を出すように心がけるようになった。
自分について:友達と一緒に楽しく遊ぶことも好きですが、一人で読書や音楽を聴くことも多い。

陸くんの生い立ち

生まれた当初は父、母、姉、私の四人家族でした。その後私が小学生3年生の時に父と母が離婚をしました。
実は父のことはあまり記憶にありません、自分の部屋から出てくることも少なくて、何をしていたのかも知りませんでした。
母が毎日夜遅くまで働いていたような記憶ばかりがあります。
小学4年生の時に母が再婚をすることになり、新しい父と母、姉との新たな生活が始まりました。

小学生時代は今思うと自分勝手で甘えてばかりの周りが見えていなかった子どもだったと思います。
動物が好きで、将来は飼育員になることが夢でシートン動物記などをよく読んでいました。
小学5年生の時は友達と一緒にホームルームで漫才を披露したりしていました。とても楽しかった思い出です。

中学校・高校時代

地元の中学に入学し、その時仲の良かった友人から誘われて野球部に入りました。
自分自身は野球が好きで頑張っていたのですが、中学2年の時に義理の父から学校の成績が悪いからという理由で野球部を退部させられました。おもえば、そのころから父からの暴力が始まりました。
中3の時に顔の骨が折れるくらいの暴力を受けて病院に運び込まれることになりました。その後は児童相談所のアドバイスもあり家庭から離れて、自分一人だけが家族と離れて児童養護施設で暮らすことになりました。
本来なら実家から離れた児童養護施設に行くのが当たり前の決まりだったのですが、中学三年生という事情もあり今から周りの友人や今の環境をすぐに変えたくなかったので児童相談所の方に無理を言って転校しなくてよくなったのでほっとしました。
しかしそれからしばらく朝5時に起きて、約2時間かけて卒業するまで学校に通う生活が始まりました。
中学を卒業して高校は施設の近くに入学することにしました。
友達は決して多いとは言えませんがとっても良い友人に巡り合えたと思っています。
高校生になってからは、アルバイトに明け暮れていました。大学進学を目指していたからです。
進学については中学生くらいの時から考えていましたし、母親も進学してほしいという思いは知っていましたが資金的な援助はできないと聞いていましたので、アルバイトをしようと決めて2年間スーバーでレジの仕事を続けました。
最初にお給料の8割を貯めると決めて、現在100万円程度の貯金をすることができました。
卒業までには150万円まで頑張って貯金したいと考えています。

児童養護施設での暮らし

私は児童養護施設で暮らしていることに対して不幸だとは思っていません。それは父の暴力から救っていただいたからで、児童養護施設には本当に感謝しています。
施設も進学については理解もあり、職員の方も進学について応援してくれたり、卒園してからもなんでも相談できる方ばかりです。
就職をしてお金を稼いだら職員さんに食事をご馳走したいと思っています。

母に対しての想い

母のことは信頼をしています。家族全員で暮らすことができないのは義理の父からの暴力という理由はありますが、虐待されたのは自分であり、家族が離ればれになった原因であることに対して、母には申し訳ない気持ちもあります。
父から逃れたくて、場所を知られたくなくて、母にも暮らしている児童養護施設を知らせていなかったので、母と会えない時期は長かったですが、父との関係性がなくなったことで最近は姉と母が一緒に施設に会いに来てくれるようになりました。

自分自身は、野球を辞めさせされた心残りや、暴力を受けていた時は人を信じられなくなって本当にしんどい時期があり、その頃から自分の気持ちや性格が大きく変わったような気がします。
人から裏切られたくないから、自分自身がまず人との約束を守るようになりました。人を傷つけるのであれば自分が我慢すればよいと思う気持ちも強くあります。しかし、自分では良い方向に変われていると前向きにとらえています。

陸くんの夢

小さいころからの夢はゲームクリエイターになることで、そのために大学を目指しましたが、今は進学するにあたって、コンピューターやITについての勉強やたくさんの知識や技術を身につけることで、自分の大きな可能性を見つけたいと思っています。
高校時代はコロナで大きなイベントがほとんどなくなってしまったので、その分大学に入ったらサークルにも入って様々な経験もしたいです。
働いてからは親孝行をして施設の職員さんに恩返ししたいです。

みらいこども財団・スタッフの感想

インタビューを始めた当初は恥ずかしがり屋の一面から言葉が少なかったのですが、時間が進むにつれて真面目な人柄がよくわかりました。
大変な時期を過ごしたにも関わらず、自分のことは大げさに語らず、常に周りの人のことを考えることのできる青年だと思います。
今年からは一人で生きていかなければなりませんが、その苦労がまた彼を大きく成長させる思います。
是非多くの方が、彼を応援していただき、彼の4年間の成長を見守ってほしいと思います。

 

 

入学から卒業までの計画

支援金の使い道

学費
生活費

支援者様への報告
毎月みらいこども財団よりメールで近況報告を送ります
数ヶ月に1回Zoom報告会を開催します(本人出席)

 

 

 

陸くんを応援してほしい理由

施設職員さんからのメッセージ

職員A

陸くんは、マナーやモラル、規範意識が高く、真面目に物事に取り組みます。

色んな職員の方から、「陸くんは挨拶や返事を丁寧にしてくれて嬉しい気持ちになるよ!」と言っていただくことも多く、担当職員として自慢のお子さんです。

体調管理もしっかりしており、学校やアルバイトを休むことなくコツコツ通い続けています。

高校入学当初は将来の夢や目標がなく、漠然と“公務員になれればいいかな”と考えていましたが、他団体の活動に参加し様々な職種について学ぶうちに“ゲームクリエイターになりたい!”と目標を持つようになりました。

陸くんの朗らかな人柄のおかげか、様々な大人が彼に関わってくださり、ゲームクリエイターの方とお話をする機会を設けて頂いたり、IT関係の資格取得のために勉強を教えてくれる方もいます。みなさん、真面目で愛嬌のある陸くんの人柄を好きになって、熱心に関わってくださっています。

彼なら将来の夢に向かって、コツコツと取り組んでくれるだろうと胸を張って言えます!

実はお喋り好きで、はにかんだ笑顔が素敵な陸くんをみなさんで支えて頂けると嬉しいです。

どうぞよろしくお願い致します。

 

職員B

自立支援担当として、陸くんと関わってきましたが、とにかく一生懸命な子どもです。自分の将来の目標をしっかりと持っていますし、目標に向かって周囲の助けを借りながら、地道に努力し続けることができます。ゲームクリエイターになるという目標のために、どこの大学を志望するか、入学までにできることは何か、貯金はどのくらい作れたらいいか、自立後はどうのように生活していくか、人の話をよく聞いて、アドバイスを受け入れて、自分で決定し、実行することができます。

自分自身コミュニケーションが苦手なところも認識しており、自分の弱みと受け止めつつも、積極的に自立支援プログラムに参加して、施設外の方たちとの関わりも持ってきました。はじめは一方的に自分の意見をぶつけてしまうところがありましたが、継続的に自立支援プログラムに参加して、関わりを持っていく中で、相手の意見も聞きながら自分の意見を伝えること、そして双方の意見を踏まえて、グループとしての意見を見出すこともできるようになりました。

一人で悩まず、周囲の大人を頼って相談することもできますので、施設から自立して大学進学後も継続的に関わりを維持して、フォローしていきます。自分に力を貸してくれている人たちへの感謝の気持ちも忘れません。

みなさんの応援を力に変えて、大学を卒業し、ゲームクリエイターになることを目指して邁進してくれると確信しています。どうか、ご支援よろしくお願いします。

寄付でご支援いただけませんか?

財団活動の多くは無償ボランティアの善意によって成り立っています。しかし子どもたちを継続して支援するためには、どうしても資金が足りません。

もし私たちの活動にご賛同いただけるなら、自由に使えるお金のうち少しをシェアしていただけませんか?
月100円からはじめられます。

生まれてきてよかったと子どもたちに思ってもらえる未来をつくるため、私たちは決して諦めません。