◇19歳 女性 ◆宮崎県で生まれ5歳の時に児童養護施設に入る ◇高校を卒業するまで児童養護施設で暮らす ◆2021年4月より地元の4年制大学に入学 ◇夢は社会に貢献する仕事に就くこと ◆福祉関係のアルバイトをしながら学校生活をおくっている
恥ずかしがり屋で人見知りをする性格ですが、友達は多いほうだと思います。 長所は傾聴力と忍耐力があるところで、短所は集中力が切れやすいところです。
本を読むことが好きで図書館に通って面白そうな本を探すのが楽しみになっています。 K-popにはまっていて好きなアイドルグループのグッズも集めています。
児童養護施設に入ったのは5歳くらいの時です。その頃はお父さんとお母さんが一緒にいたと思います。その時のことははっきりとは覚えていませんが「あー自分は施設に入ったんだ」という感覚でした。理由ははっきりとはわからないのですが、虐待が原因だったのかなと思います。それから、お父さんとお母さんは離婚をしました。妹が2人いて一人は施設に、もう一人は母と暮らしています。 小学生の時は、何も考えていないくて、楽しく暮らしていました。寂しくなかったからじゃないからかなと思います。 小学生高学年の時に大学の文化祭に遊びにいったときにとても楽しい思い出があって、その時から進学したいという思いが芽生えたのかもしれません。
中学生時代は周りのはっちゃけた友達と一緒に遊んでばかりいました。バレーボール部に入って中心選手となって活躍していましたが、いつのまにか自分はバレーがうまいと思いあがってしまって、それからあまり伸びませんでした。それでも高校はスポーツ特待生として入学しました。 高校に入ってからすぐにバレー部に入って活躍しようと思っていたのですが、周りの友人は全員が自分よりうまくて私は一番実力がないというのを思い知らされました。素の自分を出せなかったし周りの友達ともうまくいかない時期もありました。それから自分では必死に努力をしたつもりですが、結局レギュラーにはなれませんでした。しかし、その時に努力することの大切さを教えてもらえたと思っています。でももっと頑張れたのにという後悔もあります。
児童養護施設で暮らしていて、なぜ自分がここで暮らさなければならないのかと悩んだ時もありましたが、施設での生活は楽しかったので自然とそのようなことは考えないようになりました。施設では様々な行事があって、みんなで泊りで旅行に行ったりすることも貴重な経験になりました。児童養護施設にいたからこそできることも沢山あると思いますし、私が大学に進学できたのも施設で暮らしていたからだと今は考えています。さみしいと思ったことがなかったですし、施設の雰囲気は職員と子どもという関係ではなくて本当の家族でした。反抗期には反発したこともありましたが、いまは職員さんに本当に感謝しています。周りのには何でも相談できる友人もできましたし、児童養護施設にいることで差別を受けたことも記憶にはありません。 家族のことは、父のことはほとんど記憶にはなくて、母親とは中学生までは年末年始に一緒に過ごすことも多かったですが高校生になってからはほとんど実家に帰ることはありませんでした。大学にはいってから母親と会う機会がありましたが、なんとなく気を使ってしまいます。
小学生の頃からなんとなく憧れていた大学進学について、真剣に考えだしたのは高校3年生の時です。施設の職員さんからも応援すると言ってもらって次第に現実味が出てきました。お金もありませんでしたが急遽アルバイトをして少しですがお金を貯金しました。学業成績も高校生の一、二年は大したことがなかったのですが、3年生の時に必死に勉強をして成績順位も一桁になることができて希望の大学に入学することができました。
現在は一人暮らしで、大学ではスポーツ系のサークルに入って運動を楽しんでいます。アルバイトは土曜日に1日中介護のデイサービスで働いて、お年寄りの食事から排泄などのお手伝いをして生活費を稼いでいるので日曜日は死んだように眠っています(笑) 精神保健福祉士と社会福祉士の資格を取得して、将来は生まれ育った土地で人の役に立てる仕事につきたいと思っています。 今は小さな夢ですが韓国にいってみたいです。
菜緒さんは自分ではおとなしい性格だといっていますが、友人は多く、スポーツ万能であまりくよくよ悩まない性格のとっても聡明な女性だという印象です。なにより考え方がとっても前向きな方だと感じました。今まで様々な困難な状況もあったと思いますが、それをポジティブな気持ちで乗り越えてきた菜緒さん。それと同じくらい、周りの職員さんや友人にも助けてもらったんだろうとお話を伺っていて感じることがありました。 将来の具体的な目標や夢はないということですが、きっと多くの人から喜んでもらえる仕事についているのではと感じました。 人見知りする性格だということですが、オンライン里親の方ともきっと楽しく交流できると思います。
現在はコロナの影響によりアルバイト収入が不確定であり、貸付金と企業からの支援金を取り崩して生活をしている。 今後は一人暮らしを始める予定であり、学校で実習が始まるとアルバイト収入がさらに減る可能性がある。 企業からの支援金は半年単位で支給が決まることから安定していないため、施設職員さんはアルバイト収入程度の支援金があれば 卒業まで金銭面では少しは安心できるとおっしゃっています。
支援者様への報告 毎月みらいこども財団よりメールで近況報告を送ります 数ヶ月に1回Zoom報告会を開催します(本人出席)
※詳細な計画書は準備中です
菜緒さんとは、中学2年生から高校卒業までの5年間担当として関わってきました。高校はバレーボールの特待生として選ばれ、自身で特待生として頑張ると決め、高校生活を過ごしました。休みはほぼなく、朝早くから夜遅くまで部活動に励み、勉強も怠ることなく、両立を頑張っていました。そんな姿を身近で見ていて、大学進学を希望し、見事第一志望の大学に進学を勝ち取りました。今後は、無事に大学卒業ができるよう手厚い支援をしていただける本人も安心して大学に通うことが出来ると思います。どうか支援をよろしくお願い致します。
菜緒さんは、高校在学中より部活動と勉強の両立できるように頑張っていました。また、アルバイトとの両立も大変だったと思いますが、両立出来るように一生懸命頑張っている姿が印象的に残っています。大学進学とコロナウイルス感染拡大が重なり、大学生活に不安や大変なことも沢山あると思います。安心して大学生活を送れることができ、自分の夢に向かって頑張っている菜緒さんを応援したいと心から思っております。
菜緒さんは幼児期から高校卒業までを当施設で過ごしましたが、真面目で芯が強い頑張り屋さんです。中学高校時代はバレー部に所属してバレーボールに打ち込んでいましたが、高校卒業後の進路を考えた際に、大学に進学して社会福祉の分野を学びたいという思いが強く、大学進学を決めました。部活動を引退してから勉強の追い込みをかける姿は周りも目を見張るものがあり、頑張った甲斐あって見事第一志望の大学に合格しました。4月から大学生活をスタートさせていますが、新しい友人や先生方と出会い、社会福祉分野の勉強に刺激を受けながら学びを深める一方で、新型コロナウィルス感染症の影響を受け、アルバイトが思うようにできなかった時期もあり、不安を抱えながら大学生活を送っています。そのような中で、社会福祉士の国家資格取得や大学卒業という目標に向かって、前向きに頑張っている菜緒さんですので、多くの方に応援頂き、本人の夢実現の後押しをお願いできればと思っております。
菜緒さんは社会福祉士の資格取得を目標に今、大学にて勉強を頑張っています。菜緒さんは中学生の頃からバレー部に入り、高校は部活の特待生として少し遠くの学校に進学し、朝早くから夜遅くまで部活動に明け暮れて、時には心折れそうになりながらも3年間とても頑張っていました。冒頭に話したように福祉の分野で活躍したいという夢を持ちながら頑張っている菜緒さんの応援をしていただければと思っております。
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児童養護施設の子どもたちを支援するには長期間にわたっての支援が必要不可欠です。 現在、児童養護施設に入所する子どもは低年齢化、さらに長期化しております。 1歳から乳児院に入り、18歳で卒業するまで児童養護施設で暮らす子どもが増えています。 そのような子どもたちを長期間支援するために、サポーター会員として継続的寄付をお願いいたします。
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