2021/7/17 オンライン里親の皆さんと里咲さんで第2回目のオンラインミーティングを行いました!NEW 2021/6/15 オンライン里親さんに追加で1人の方が決定し、目標の10名に達しました! 2021/6/1 オンライン里親さんに追加で1人の方が決定しました!(現在9人) 2021/4/7 オンライン里親の皆さんと里咲さんでオンライン顔合わせを行いました! 2021/4/1 オンライン里親さんに8人の方が決定しました!
◇20歳女性 熊本県出身 ◆熊本県内の児童養護施設出身 ◇高校を卒業して看護助手として就職 ◆看護師の資格を取るために4月より3年制の専門学校に進学予定
5人姉弟の真ん中で育つ。親の暴力が原因で小学校3年生から小学校6年生まで施設に入所する。小学校を卒業すると同時に家に帰るが、中学1年生の時に父親が病気で亡くなった。母親と関係が悪化し、高校1年生の時に1か月間の家出を経て、小学生の頃の施設とは別の施設に入所し、高校卒業までの約3年間を過ごした。現在も姉弟仲は良好だが、母親とは連絡を取っておらず、経済的な支援は見込めない。
高校卒業と同時に施設を退所し、看護助手として病院に就職、看護師の補助業務や患者さんのお世話などをしていた。仕事をしている中で、看護師と看護助手ではできることに大きな違いがあることを実感。「患者さんのためにもっとできることを増やしたい」「看護師になりたい」と思うようになり、資格を取るために専門学校への進学を決意する。
姉弟の中で女の子はみんな、お父さんが亡くなる前に「資格があれば、結婚・出産しても仕事ができるから、看護師になりなさい」と言われていました。お父さんのその言葉もあるし、自分の将来を考えたときに資格を持っていた方が堅いので、何が何でも学校に行って、看護師の資格を取りたいと思っています。ただ3年間学費を支払えるか、生活がちゃんとできるのか、すごく不安を感じています。頼れるのは施設の職員さんとお姉ちゃんしかいません。
学費 生活費
支援者様への報告 毎月みらいこども財団よりメールで近況報告を送ります 数ヶ月に1回Zoom報告会を開催します(本人出席)
里咲さんは、幼少期から児童養護施設で生活し、憧れていた家での生活に戻りましたがうまくいかず再入所になりました。自分を受け入れてもらえない悲しさ、辛さを経験し、当時は大人を信用することができなくなってしまっていたと思います。当園に在園中は、気持ちの表現は上手くはなく、大人とぶつかることも多々ありましたが、甘えを存分に出し大人を信じても大丈夫なのかもしれないと感じてくれたのではないかと思います。卒園後は看護助手として働き、良い意味で私たちを裏切り、職場からの信頼の厚い社会人になりました。性格は正直不器用なところがありますが、優しさをたくさん持ち合わせています。遠い親戚のお祖母ちゃんに好きなお菓子を持って月に数回会いに行き、お祖母ちゃんの育てた野菜を一緒に収穫する等して過ごしています。また、在園中の感謝の気持ちもあり、担当職員の誕生日や母の日等、プレゼントやケーキを届けてくれることもあります。このように普段、言葉で気持ちの表現をすることが難しい里咲さんですが、看護師になるという夢を通して未来の子どもたちのために貢献してくれるのではないかと思います。
里咲さんは高校2年生より、本園に入所しました。母との折り合いが悪かった為、入所後も家族からの支援はほとんどなく、他児と比べても自分自身で悩み、決断することが多くありました。在園時は、不満が有ると職員や周りの人を傷付け、遠ざけてしまう事もありました。ただ、自分の為にしてくれた人に対しては恩を忘れずに、不器用ながらにも感謝の気持ちを示すことが出来る子です。社会人となる時にも、まだまだ園に居て甘えたいという気持ちはあったと思いますが、自分の置かれている状況を受け入れて、一人暮らしをしながら2年間、職場の人にも必要とされ、立派に看護助手として勤める事が出来ました。
高校卒業時、進学の夢を抱きながらも様々な自由により断念した里咲さん。それは自分自身の問題行動もあるが、里咲さんの生い立ちが大きく関係していて里咲さんにとって諦めることはこれまでの人生の中ではごく自然なことであり、当たり前のように就職を選択しました。退所児童の多くが社会に出ると馴染めず離職率も高い中、里咲さんは看護助手として2年間、決して楽ではない仕事を真面目に丁寧に勤め、持ち前の明るさで職場でも可愛がられ、先輩達のアドバイスもあり看護師の資格取得を目指すところにたどり着きました。高卒の看護助手ながら医療の現場において本当に必要とされ、看護師長からもお墨付きをいただいています。大人を信じられず職員とぶつかることも多く、また自分を表現することが苦手でその言動と行動で周りを傷つけてしまうこともあった里咲さんですが、だからこそ、今の里咲さんを見て欲しいと願います。きっと、必要とされる良い看護師になります。
みらいこども財団では「貧困や虐待についての現状」「児童養護施設の現状と課題」「みらいこども財団の活動内容」について詳しくお伝えするオンラインセミナーを定期的に開催しております。まずはお気軽にご参加ください。
オンラインセミナーに参加する
児童養護施設の子どもたちを支援するには長期間にわたっての支援が必要不可欠です。 現在、児童養護施設に入所する子どもは低年齢化、さらに長期化しております。 1歳から乳児院に入り、18歳で卒業するまで児童養護施設で暮らす子どもが増えています。 そのような子どもたちを長期間支援するために、サポーター会員として継続的寄付をお願いいたします。
寄付で支援する
遺言に基づいて特定の個人や団体に資産を分け与えることを「遺贈」といいます。 遺言書の内容により、受取人やその内容を指定することができます。 一部またはすべての財産の受取人として一般財団法人みらいこども財団をご指定いただくことで、日本で貧困や虐待で苦しんでいる子どもたちの支援や奨学金としてご支援いただけます。
遺贈について
お問い合わせはこちら
みらいこども財団は、内閣府が主宰する「子供の未来応援基金」の支援を受けています。 子どもたちに寄り添って草の根で支援活動をする団体として、第4回未来応援ネットワーク事業に採択されました。
お問い合わせ