近年、虐待によって亡くなったお子さんのニュースをよく目にします。

「かわいそうに…」
「なんでこんなひどいこと…」

やるせない気持ちになる方は多いと思います。

1年の間に虐待が原因で命を落としてしまう子供たち
日々虐待を受け、死と隣り合わせの中でかろうじて生きている子供たち
虐待が原因で親元を離れ児童養護施設で暮らしている子供たち

私たちはこの現実に対して、見て見ぬふりをしていていいのでしょうか。

 

児童虐待とは

身体的虐待

殴る、蹴る、叩く、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる など

性的虐待

子どもへの性的行為、性的行為を見せる、ポルノグラフィの被写体にする など

ネグレクト

家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない など

心理的虐待

言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子供の目の前で家族に対して暴力をふるう(DV)など

(引用)厚生労働省 児童虐待防止対策 『児童虐待について』より

児童虐待に関するデータ

193,780件

これは2019年度に児童相談所にが対応した児童虐待相談件数です。

2000年に児童虐待防止法が施行されてから、相談件数は毎年増加しています。
2018年度から2019年度にかけての増加件数は、33,942件です。

相談窓口ができたことで、今まで明るみに出なかった虐待の相談が増えたという見方ももちろんできるでしょう。

けれど、わずか30年前の相談件数は1,101件でした。 いくらなんでも増えすぎではないでしょうか。

特に増加しているのは、心理的虐待やネグレクトなど「目に見えない」虐待です。

この背景には、核家族化や共働きに加え、ひとり親世帯の増加も要因として挙げられます。

社会の疲弊と不満が、罪のない子どもにぶつけられているのです。

【データ元】
 令和元年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数<速報値>
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/dv/index.html

73人

これは2018年度に虐待死した子どもの数です。

私たちが何気なく過ごしている一週間の間に、一人以上の子どもが虐待により亡くなっています。

さらに虐待死した子どものうち3歳以下が63%、0歳以下が40%を占めています。

自分で自分を守る術を知らない小さな子どもたちが犠牲になっているのです。

 

76%

これは2018年度に児童虐待相談所に寄せられた相談のうち、実の父親と母親による虐待の割合です。

童話の中でいじわるなのは継母ですが、現実の世界では血のつながった実の親から虐待を受けるケースがほとんどです。

親も様々な理由で追い詰められ、精神的にも経済的にも限界を通り過ぎ、やり場のない怒りとやるせなさを抱えながら、
結果として自分でも望まぬうちに子どもに矛先を向けてしまうのかもしれません。

しかし本来、無条件の愛情でつながっているはずの親子間で虐待が発生しているという現状は、
この社会そのものが歪んでいるからではないでしょうか。

【データ元】
 子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第16次報告)
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000190801_00001.html

 

虐待を受けた子ども達の行く先

虐待の通報を受けた児童相談所は危険性があると判断した場合、一時保護という形で子どもを預かります。

ある児童相談所の職員さんにお聞きした話によると、
一時保護されてから児童養護施設に移る子どもは10人中1人で
残りの9人は虐待の危険を知りながら、
このまま親と暮らしたらこの子は死んでしまうかもしれないと思っていながら、家に帰さざるをえません。

なぜなら児童養護施設のキャパシティーもいっぱいいっぱいだからです。

また、施設に行くことを望まない子どももいます。
子ども達の多くは虐待をされていてもなお実のお父さん・お母さんのそばにいることを望むのです。

ここで私たちが考えなければならないのは、果たして虐待は当事者だけの問題なのか?ということだと思います。

虐待の加害者である親を罰すれば解決するのでしょうか?
虐待をするような親と離れることができれば子どもはそれだけで幸せなのでしょうか?

周囲にいる私たちが、すぐ近くで起こっているかもしれない虐待という問題に目を向け、
虐待のない社会を作るために一歩踏み出す必要があるとみらいこども財団は考えています。

虐待を受けて苦しむ子どもや、
虐待をしてしまって苦しむお母さんやお父さんをなくすために、
周囲にいる私たちができることを一緒に考えませんか?

寄付でご支援いただけませんか?

財団活動の多くは無償ボランティアの善意によって成り立っています。しかし子どもたちを継続して支援するためには、どうしても資金が足りません。

もし私たちの活動にご賛同いただけるなら、自由に使えるお金のうち少しをシェアしていただけませんか?
月100円からはじめられます。

生まれてきてよかったと子どもたちに思ってもらえる未来をつくるため、私たちは決して諦めません。