目標金額 支援者一人あたり 12万円/年 × 2年間 募集人数6人
〇20歳(インタビュー時) 女性 (関西) 〇ひとりっこ。幼少期に両親が離婚し、母親に引き取られる 〇小学3年生から児童養護施設に入所 〇4年制大学の2年生で、心理学を学んでいる
【本人談】 好きなのは寝ることです。朝起きるのが苦手で、でも準備は頑張りたいから、ギリギリまでやって、自転車をかっ飛ばすという生活を送っています。 韓国のTXT(ティーバイティー)というアイドルグループが好きです。ライブとか握手会とかサイン会に行くためにお金をいっぱい使ってしまっているという感じです(笑)
ちょっとしたことでイラっとしてしまうので、「私、性格悪いな」って思うんですけど、みんなは「優しい」と言ってくれます。 例えば、失恋した友達がいれば、授業中であってもずっとLINEを返し続けて、その子がうまく行くまで励ましたので、そうした部分を言われているのかなと思います。
【職員様談】 たとえば夕飯が魚のとき、「チッ、魚か……」という表情が出るんですけど(笑)、作ってくれる人の前では決してそれを出さずに、文句を言わずに食べる子です。真面目で平和主義ですね。 提出期限があるものは、ぎりぎりまで必死になって頑張って提出します。アルバイトも「行きたくない」と文句を言いながらも、遅れて怒られるのが嫌いだからちゃんと行く。裏を返すと、怒られると傷ついたり、イラっとしてしまったりする繊細さがあります。 外泊など他の子たちはルールを破ることもありますが、杏樹さんは「外泊したい」とは言うものの、怒られるのが嫌だからルールは破らない子です。
そういう真面目すぎる部分が心配な時期もありました。 「こうじゃないといけない」という自分が考えるレールから外れると「どうしよう!?」となってしまっていましたが、最近はだいぶ落ち着いてきたように見えます。
小さい子のこともよく可愛がってくれて、それは杏樹さんの性格の良さだと思います。
一人っ子として育ちました。2歳の時に両親が離婚してからは母と二人暮らしでしたが、小学校2年生の春休み、母の体調悪化から生活が困難になり、命の危険を感じて一時保護所へ行くことになりました。そのまま母の元へは帰らず、小学校3年生になるタイミングで児童養護施設に入所しました。
施設に来たばかりの頃は、人見知りしていました。同学年や年下の子とは仲が良かったですが、年上のお姉さんたちは怖くて、ターゲットにならないように必死でした。テレビのリモコンを必ず譲ったり、なるべく一緒にいないようにして1年くらい耐えました。 小学校では、テストで100点を取ることに命をかけていました。98点でも悔しくてたまらないほど負けず嫌いだったのと、100点を取ると施設で飴がもらえたり、褒めてもらえたりするのが嬉しかったからです。プレッシャーを抱えながら漢字テストを一年間すべて満点で通したこともあります。学校の先生は当たり前という感じで褒めてくれませんでしたが、施設の職員さんはたくさん褒めてくれました。
中学ではバレー部に入りましたが、人間関係が本当に厳しかったです。先輩からの無視や舌打ちがあり、本当にひどくて、友達と愚痴を言いながらなんとか耐えていました。同期の中でも仲が良くない子もいて、嫌な空気がありました。中学2年の冬に限界を感じて仲の良い友達と部活を辞めました。この話だけで5時間くらい話せます(笑) 勉強面は、塾には行っていたけど宿題などは真面目にしておらず、でも定期テストは頑張っていました。特に日本史の先生がお気に入りだったので高得点を取っていましたが、入試の時には全然覚えておらずまた一からやらないといけませんでした(笑) クラスや部活で仲の良かった子とは今もいい関係が続いています。
高校1年生はとても良いクラスでしたが、コロナで高校生っぽいことをした覚えがありません。 高校2年生の時、少し派手で陰湿な振る舞いをする男子生徒たちに囲まれるような席になり、2か月弱学校に行けなくなってしまいました。友達は「なんで来ないの?」とは聞かず、「来れるときにおいでね。待ってるよ」と言ってくれて、本当に優しかったです。担任の先生のことは当時は嫌いでしたが、今は大好きな先生です。 勉強は高校で一番落ちこぼれたと感じています(進学校で周りのレベルが高かったため)。塾はまだ補助とかもあまりなかったので、安い塾を見つけて、3年生の1年間だけ行かせてもらいました。限られた科目だけだったので、あとは自力で頑張りました。勉強用の部屋を作ってもらえるなど、小規模ホームだったからできたと思います。ただ小さい子たちがどうしても騒がしい時間があるので、夕方に仮眠を取り、みんなが寝静まった夜21時くらいからお風呂に入り、朝まで勉強して、そのまま学校へ行くという生活をしていました。生活リズムとしては良くないけど、そこしか集中して勉強できる時間がなかったからです。
心理学が学びたいと先に決めて学部があるところを探しました。当初は別の大学を考えていましたが、オープンキャンパスで見たとてもきれいな校舎や設備に憧れ、「絶対にここで大学生になりたい」と思って、「(学力的には)絶対無理だけど頑張ろう」と今の大学に決めました。高校3年生の8月に志望校を決めたので、かなり遅れていましたが、決めてしまったからにはやるしかないので毎日頑張りました。毎日学校で勉強して、お昼休みも10分でご飯を食べて図書館に行ったりしていました。周りの子たちもみんな受験で、一緒に勉強できたから頑張れました。毎日辞めたいくらいしんどくて、みんなが寝た後に泣いたりもしていました。11月の模試ではE判定で、結果を破り捨てたいほど絶望しましたが、友人の励ましや塾の先生の支えがあり、最後までやり抜いて合格することができました。
大学生活は頑張った割には面白くないなと感じています(笑)でも1年生の時よりは2年生になってからの方が選択科目が増えたので楽しいです。 アルバイトはカフェでの接客とスーパーでの値引きシール貼りを掛け持ちしています。今はあまりカフェの方には入っておらず、スーパーのバイトは友人の紹介で始めましたが、ゆるく楽しく働いています 。
小学校の時は学校のみんなも施設で暮らしているということを知っていて受け入れてくれていたので楽でした。中学生、高校生の時は説明しないといけなかったり、どこまで隠し通せるかという感じでした。 今は一人暮らしのアパートも決まっていてもう住めるのですが、施設が居心地がよくて出ていきたくないです。 職員さんからやってもらえる色々なことを当たり前とは思っていません。感謝しています。
母に対しては怒ってないけど許してないという感覚です。成人式の時は、お金を払ってないのに振袖を見に来るのかと腹が立ちました。見せた方がいいというのはわかるし、産んでくれてありがとうというのはあるけど、良いところ取りだなと思う気持ちがあるのも正直なところです。
将来の夢はまだはっきりとは決まっていません。でも、「お金に困りたくない」「大好きな推し活を続けられる生活を送りたい」という気持ちは強いです。
自分の気持ちを大切にしてほしいです。気にし過ぎず、我慢しすぎず、自分の気持ちを言えると良いんじゃないかなと思います。子ども同士では言えるということもあるかもしれないけど、結局大人に言えないと解決できないこともあるので、伝える人を選んで、上の人をうまく使えるといいんじゃないかなと思います。
杏樹ちゃんは、真面目で心根の優しい子です。間違ったり、失敗するのは苦手。怒られるのも苦手だから、ルールとかを破るのも苦手。怖がりで、甘えるのが下手な女の子です。でも最近やっと、杏樹ちゃんらしく生き生きとしてきました。少しずつ自信をつけて学業とアルバイトを必死に両立させて、大学も合格しました! 社会に巣立つ日が来るまで、一緒に応援して下さいませんか。
杏樹ちゃんはとても努力家で人見知りな女の子です。 大学受験のときは毎日10時間くらい勉強していて、本当にすごいと思いました。その姿を見ていた年下の子どもたちにも勉強はするものだという雰囲気が醸成されたのは彼女のおかげだと思います。 幼児さんたちにも優しく、慕われるあこがれのお姉さんです。 学業もアルバイトも全力で頑張る杏樹さんが大人も頼りながら自立の道を彼女らしく進んでほしいと願っています。
(月収支)
(詳細版)
支援者様への報告 毎月みらいこども財団よりメールで近況報告を送ります 数ヶ月に1回Zoom報告会を開催します(本人出席)
みらいこども財団では「貧困や虐待についての現状」「児童養護施設の現状と課題」「みらいこども財団の活動内容」について詳しくお伝えするオンラインセミナーを定期的に開催しております。まずはお気軽にご参加ください。
オンラインセミナーに参加する
児童養護施設の子どもたちを支援するには長期間にわたっての支援が必要不可欠です。 現在、児童養護施設に入所する子どもは低年齢化、さらに長期化しております。 1歳から乳児院に入り、18歳で卒業するまで児童養護施設で暮らす子どもが増えています。 そのような子どもたちを長期間支援するために、サポーター会員として継続的寄付をお願いいたします。
寄付で支援する
遺言に基づいて特定の個人や団体に資産を分け与えることを「遺贈」といいます。 遺言書の内容により、受取人やその内容を指定することができます。 一部またはすべての財産の受取人として一般財団法人みらいこども財団をご指定いただくことで、日本で貧困や虐待で苦しんでいる子どもたちの支援や奨学金としてご支援いただけます。
遺贈について
お問い合わせはこちら
みらいこども財団は、内閣府が主宰する「子供の未来応援基金」の支援を受けています。 子どもたちに寄り添って草の根で支援活動をする団体として、第4回未来応援ネットワーク事業に採択されました。
お問い合わせ