目標金額 支援者一人あたり 12万円/年 × 2年間  募集人数 6人

水木 壮大さんのプロフィール ※本人が特定されないよう個人情報に多少の修正を加えています。

〇18歳(インタビュー時) 男性 (九州地区)
〇2歳から児童養護施設で暮らす
〇2026年4月から美容系の専門学校2年制に入学してメイクアップアーティスト、美容師を目指します。

自分自身のこと

【長所】

  • 幼少期から絵を描くことや工作が好きです。

  • 好きなことにはとことんのめり込みます。かつては勉強が苦手でしたが、進学という目標ができてからは、テストで80点以上とれるまで努力しました。

【短所】

  • 人からの指摘を深く受け止めすぎてしまい、考え込んでしまう傾向があります。

  • 落ち込むと無口になり、自分の殻に閉じこもってしまうことがあります。

【趣味】

  • 映画鑑賞: 実写版『るろうに剣心』、アニメ『THE FIRST SLAM DUNK』、『ゲゲゲの鬼太郎』など。

  • 音楽鑑賞: K-POPが好きで、特に「SEVENTEEN」のジョンハンに憧れています。その他、ガールズグループ「HANA」なども聴いています。

  • メイク: 単なる身だしなみではなく、「自分を表現する材料」「自分を知ってもらうためのツール」だと考えています。休日はメイクをして過ごすことが楽しみの一つです。

  • 性格:

    • 「話しやすい」「優しい」「人見知りをしない」と言われています。本人は自覚がないようですが、誰とでもフラットに接することができます。

    • 施設の後輩の子供たちを弟妹のように可愛がり、夕食を作って待ってくれている職員に心配をかけないよう、門限などのルールを守っています。

■ 生い立ちから施設入所まで

家族構成と背景

水木壮大さんは5人兄弟の末っ子として生まれました。しかし、家族と一緒に暮らした記憶はほとんどありません。

  • 父親: 生まれる前に離婚しており、顔を見たことも会ったことも一度もありません。「父親という存在がどういうものか分からないので、考えることもない」と語るほど、彼にとっては遠い存在です。

  • 母親: 壮大さんが小学2年生の頃に他界。それまでは面会や外出で会う機会がありましたが、一緒に暮らすことは叶いませんでした。

  • 兄弟: 他の4人の兄弟は母の元で育てられましたが、S君だけが施設に預けられました。兄弟との交流はほぼ皆無で、母の葬儀やお姉さんの見舞いなどで会ったことがある程度です。

2. 生い立ち(入所〜幼児期)

  • 施設への入所: 2歳(3歳になる手前)で児童養護施設に入所。当時の記憶はなく、後に周囲から聞いて自分の状況を知りました。

  • 幼稚園の記憶: 3歳頃からの記憶は鮮明で、絵を描いたり、ピアノに合わせて歌ったり、工作やダンスの発表会に参加したりと、現在の「表現することが好き」という資質があったかもしれません。

3. 小学生時代のエピソード

小学生時代の壮大さんは、外遊びが大好きな活発な少年でした。

  • 勉強はあまり好きではありませんでしたが、休み時間には外へ飛び出し、大好きなブランコに乗ったり、鬼ごっこをして走り回ったりする「わんぱく」な一面がありました。

  • 小学2年生の時、闘病中だった母が亡くなりました。生前、入院しているお姉さんのお見舞いに母と一緒に行ったことが、数少ない家族との温かい思い出として残っています。

  • 母の死をきっかけに、「なぜ自分だけがここにいるのか(施設にいるのか)」という問いを抱き始めました。 当時はまだ「施設への不満」というよりも、「家族という形への憧れ」が強くありました。「親がいれば周りから普通に見られるのではないか」と考え、里親を希望したり、「家族のような構成」に強く執着していたような気がします。

【中学〜高校時代】

中学生時代

  • クラスでは「いじられキャラ」でありながら「人気者」でもありました。

  • 3年間バスケットボール部に所属。施設の年上のお兄さんの影響で始め、レギュラーではありませんでしたが、試合に出場し、最後まで結果が分からない勝負の面白さに魅了されました。

  • 思春期に入り、「なぜ自分だけ親がいないのか」という問いに苛まれました。友人に勇気を出して生い立ちを明かした際、「かわいそう」と同情されたことがあり、それ以来、児童養護施設で暮らしているとうことは語らなくなりました。また、学校でいじめにあうなど辛い時期もありましたが、施設の先生や周囲の大人に相談し、支えられながら乗り越えました。

  •  勉強は嫌いでしたが、美術の時間は大好きでした。授業で描いた「風景画」がコンクールで入賞。そのころから何かを自分で作ることに対して興味を持ちだしたような気がします。

  •  中学2年生の時に目の手術を受けた際、優しく接してくれた看護師さんに感銘を受け、「自分も困っている人を助けたい」と看護師になることにも興味を持ちました。


【高校生時代】

  • 部活動

    • インターアクト部(ボランティア): マラソン大会の運営補助や海岸清掃、外国人観光客の案内などを行い、地域社会や多様な人と関わる喜びを知りました。

    • 演劇部: インターアクト部の活動で司会をした際、その度胸を買われて顧問からスカウトされました。裏方の「音響」担当として、音楽や照明で舞台を演出する「ものづくり」の楽しさを経験しました。

  • 修学旅行: 遊園地で遊んだり着物を着たりしたことが、高校生活一番の楽しい思い出となりました。

2. 「メイク」との出会い

  • 高校1年生の時、K-POPアイドル「SEVENTEEN」のジョンハンに憧れ、メイクを始めました。

  • 男子がメイクをすることへの偏見の怖さがありましたが、友人たちは自然体で受け入れてくれました。この体験が大きな自信になりました。

【進学について】
「看護師」から「美容」へ

  • 中学2年生の時に目の手術を受けた際、優しく接してくれた看護師さんに感銘を受け、「自分も困っている人の役に立ちたい」「恩返しがしたい」と、当初は看護師を目指していました。

  • 高校進学時、看護科への進学を考えていましたが、施設の職員から「まだ将来を決めるのは早いのではないか」「他にもいろいろな道があるよ」とアドバイスを受けました。そこで視野を広げるために商業高校へ進学。これが結果として、本当に好きなことに出会う猶予期間となりました。

高1〜高2

  •  高校1年生の時、K-POPグループ「SEVENTEEN」のジョンハンに憧れ、メイクを始めました。当初は男子がメイクをすることへの葛藤もありましたが、友人たちが「それがS君だよね」と自然に受け入れてくれたことで、メイクは単なる趣味を超え、「自分を表現する大切な手段」となりました。

  •  高校2年生の後半からオープンキャンパスに参加し始めました。実際に学校を見学し、メイクや美容の世界に触れる中で、「自分の進む道はこれだ」と確信し、美容専門学校への進学を一本に絞りました。

高3

  • もともと勉強は大の苦手で、中学時代は「興味のないことは頑張れない」と、学習には消極的でした。しかし、美容学校へ行くという明確な目標ができたことで、「頭が悪すぎては夢を叶えられない」と、強い焦りや危機感を抱くようになりました。

  • その焦りをバネに、高校では猛勉強を開始。かつて勉強嫌いだった少年が、テストでは常に80点以上を取るくらいに成績が向上しました。

  • 進学先の美容専門学校は2年制です。S君は卒業と同時に施設を出るのではなく、「措置延長」という制度を利用し、在学中の2年間は施設に残りながら通学することを選びました。 「一人暮らしへの憧れはあるけれど、生活の基盤がしっかりしている施設の方が安心して学業に専念できる」という堅実な判断です。これもまた、自分の置かれた状況を冷静に見つめ、夢を確実に叶えるために決めました。

【施設での暮らしと家族への想い】

  • 小学生〜中学生の頃は、「なぜ自分だけ親と暮らせないのか」「家族ってなんだろう」と悩み、里親や一般的な家庭像に強く憧れ、孤独を感じていました。

  •  しかし現在では、「今はもう、ここ(施設)が家族みたいなもの」と語るほど、職員や他の子どもたちとの絆を深めています。

壮大さんが孤独感から救われた最大のきっかけは、担当職員さんとの関わりでした。

  •  担当の職員さんが、壮大さんを自分の実家に連れて帰り、温かい家庭の時間を体験させてくれました。その時、「お前は一人じゃないんだよ」というメッセージを行動で示してくれたことが、壮大さんの冷え切っていた心を溶かし、人を信じる強さを与えてくれました。中学校でいじめに遭った際も、毎日のように施設の先生に相談し、助言をもらうことで乗り越えることができました。職員さんが一緒にお母様のお墓参りに行ってくれることも、彼にとっては大切な心の支えとなっています。

施設での日常生活

  •  施設には門限などの厳しいルールがあり、友人のように夜遅くまで遊べないことにもどかしさを感じることもありました。しかし、「職員さんが夕食を作って待ってくれているから、遅すぎると心配をかけてしまう」と職員さんへの配慮も大切にしています。

  • 自分より小さな子どもたちに対しては、「本当の弟や妹のような感覚」で接しています。かつて自分が年上のお兄さんたちに遊んでもらったように、今は彼が下の世代を見守る立場になっています。

【将来の夢】


4月から美容専門学校へ進学します。メイクアップの技術はもちろん、美容師の国家資格取得を目指し、基礎から幅広く学びます。

  •  在学中は、可能であれば美容室でアルバイトをして、早くから現場の空気に触れ、経験を積みたいと考えています。

  • 卒業後すぐに一人暮らしをするのではなく、「措置延長」制度を利用して、あと2年は施設を拠点に通学します。安心できる環境で、夢への土台をしっかりと固める計画です。

  • 専門学校卒業後は、地元を出て就職することを希望しています。より多くの人と関わり、腕を磨きたいと考えています。

  • 美容師、およびメイクアップアーティスト。「自分を表現する材料」であるメイクを通じて、人々に喜びを届けるプロフェッショナルを目指します。

3. 目標:施設への「恩送り」

  • 「美容師になったら、ボランティアで施設に来て、子どもたちの髪を切ってあげたい」。 これが壮大さんの抱く、最も温かい夢です。かつて自分がしてもらったように、今度は自分が子どもたちを喜ばせたい。彼にとっての成功は、自分だけの利益ではなく、育ててくれた場所への貢献とセットになっています。

4. 将来の大きな夢

  • 自分の店を持つ: まだ少し照れくさそうに「いつかは」と語ってくれましたが、将来的には自分のお店を持ちたいという夢があります。

  • メイクのきっかけとなったK-POPや韓国文化への関心も高く、旅行で韓国に行くのも夢です。

 

 

資金計画

(月収支)

(詳細版)

支援者様への報告
毎月みらいこども財団よりメールで近況報告を送ります
数ヶ月に1回Zoom報告会を開催します(本人出席)

職員さんからの応援メッセージ

職員Kさん

壮大はいつも明るい笑顔で周囲を和ませる、とても温かい人柄の持ち主です。小さなこどもたちにも自然に優しく、相手の気持ちに寄り添う姿勢が印象的で子どものたちが安心して近寄っていく姿を何度も見てきました。人を大切にし、周囲に温かさを届けられる壮大だからこそ夢を実現し、多くの人を笑顔にできる美容師になれると確信しています。彼がその道を歩んでいけるよう、ぜひ応援をお願いいたします。

 

職員Eさん

正義感が強くて、優しく、面倒見の良い壮大。自分の中で「自分は一体何になりたいんだ?」と葛藤しながら一生懸命生きてきたことを少しだけ遠いところから見てきました。時には、ちょっと甘えたり、気持ち的にしんどくなって自分の時間と空間を大切にするために1人になろうとする姿も見てきました。これからも自分と向き合い、今を一生懸命生き抜いていく壮大を支えていきたいと思いますし、心から応援していきます。1人ではないということが少しでも感じられたらな、という祈りも込めて『がんばれ!』。自分らしさを見つけながら、壮大らしく精進してください。また、お茶をしながら頑張りを、夢を聞かせてください。応援しています。

 

職員Aさん

相手の気持ちを真剣に考えてくれる壮大。時には辛い思いをしながらも、本当に頑張ってきたと思います。これから待っている将来への第一歩。期待を胸にいろんな経験をしてほしいな、と思っています。多くの人との出会いがこれからの壮大をたくさん支えてくれることを心から願っています。私たちも壮大にできるサポートを全力でしていきたいと思います。壮大が明るい未来へと歩んでいけるように応援をお願いいたします。

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