目標金額 支援者一人あたり 12万円/年 × 1.5年間  募集人数 10人

塩見 一茶さんのプロフィール ※本人が特定されないよう個人情報に多少の修正を加えています。

 

〇21歳(インタビュー時) 男性(関東地区生まれ)

〇2人兄弟の長男として生まれる

〇3歳の時に児童養護施設に入り、卒業までを施設で過ごす

〇現在は関東の大学の理学部4年生 情報課でプログラミングについて学んでいる

〇最近はまっているのは筋トレ。ベンチプレスで100㎏あげることが目標

〇必修単位を落としてしまい5年生の前期で卒業予定

 

 

自分自身のこと

少し前にジムへ行きはじめてからはまって、筋トレが趣味です。最近は週3日くらい通っています。体を動かすことが特別好きというわけではないのですが、ベンチプレスで100KGあげるという目標を立てたら、それに向けて頑張れるようになりました。

長所は人と話すことは結構得意かなと思います。バイト先がレストランで接客することが多くて、常連さんの顔を覚えてその日にあったことをきいたり、お客さんの話を深ぼりしたりして。大学生になってからずっとそこでバイトしているので、長く働いているからというのもあるし、接客スキルとして身に付いたものかなと思います。会話が弾むことが多いので、わりとお客さんからは、「君良い子だね。」と褒められたりすることが多かったです。

短所は3日坊主になりがちで、ジム以外は本当に続かないことです。過去には家計簿をつけようと思ったこともありましたが、続かずにやめてしまいました。あとはやる気を出すまでに時間がかかりやすいことも欠点かなと思います。メンタル的に追い込まれたりすると、ちょっと疲れやすくて、そういう時は何もできずに寝てしまうので、そういうところは直していきたいなと思っています。

 

 

 

幼少期~小学生時代

3歳の時に施設に行ったので小さい時のことはあんまり覚えていないです。施設に入ってからのことしか記憶に残っていないですが、小さい時は体を動かすのが好きでした。あとは、幼稚園か小学生になってからか公文をやるように言われてやっていたのですが、勉強とかは小さい頃でも得意で、人よりも九九やアルファベットを覚えるのも早かったです。教えてくれる先生が、終わったらシールをくれたりして、それでモチベーションがあったのかもしれません。

施設では大きい子から小さい子まで全員あわせてサッカーをする時間があって、結構サッカーをしていました。手加減もない状態で結構激しかったです。サッカーをしていたこともあって、身体能力には恵まれたのかなって思います。自慢ではないですが、リレーで選抜に入り続けるくらいには足が速くて。よくサッカーをしていたので、今もフットサルしたりするくらい好きです。

あと、本を読むのが好きで小説をよく読んでいました。施設の先輩が読んでいたのがきっかけで、ハリーポッターとか物語系を読むことが多かったです。

 

 

 

 中学生~高校生時代

本当はバスケ部に入りたかったですが、中学には男子バスケ部がなくて。体力をつけようかなと思ったのと、友達が入部していたので、中学では陸上部に入りました。短距離の方が得意だったのですが、体力をつけようとあえて長距離を選びました。得意なことやるよりも苦手な方を克服したいと思って選択して、それなりに体力はついたかなと思います。勉強もそれなりにできて、中学でも結構本は読んでいましたね。

高校ではバスケ部に入りました。メンバー的にもいい人ばかりで楽しめましたが、中学からずっとバスケをしている人が多かったので、練習に頑張ってついていくような展開が多かったです。ついていくことはできましたが、スタメンになったりはなかったですね。けど、高校が一番楽しかったんじゃないかというくらい楽しかったです。思い出も沢山ありますし、文化祭や体育祭など行事に力を入れる高校だったので、写真もよく撮りました。何をしてたのか全然覚えていないですが、本当に楽しかったです。

周りが勉強モードに入る時期に、大学行きたいな、どこにしようかなと進学を意識して自分も勉強に打ち込みました。特に高3の夏休みは一番ピークで勉強していました。その時は世界史や日本史を覚えるのが大変で苦手で、代わりに数学は得意でした。中学校の時は国語も得意でしたが、高校ではあんまり成績は伸びなかったです。

 

 

 

大学に入って

18歳で施設を出て一人暮らしが始まって、長い時間電車に乗ったりだとかバス乗ったりとかが初めてで、通勤の人とかこんな感じなんだと思ったのは鮮明に覚えています。1年生の時だけ行くキャンパスがあって、そこには自宅から2時間くらいはかかったので、1年の時は通うのが結構大変でした。

入学式でできた友達が同じ学科で仲良くなって、そこからつながる輪があっていろんな人と仲良くなりました。

1年生の時だけ行っていたキャンパスにはサークルがなくて、入りたいと思っていたので絶望でした。なので、非公式ではあるのですけれども、自分でサークルみたいなのを作って友達を集めました。友達をつなぎ合わせて違う学科の人も集めて、結果10人以上の人が集まって、フットサルしたり、体育館借りたり、どっかに泊まったりなどを企画してやっていました。体育館を借りてバスケとバレーをした後に、エアビーを借りてちょっと飲んだりしたのが一番の思い出です。最近はみんな就活だったりで活動できていないですが、またどこかでやれたらいいなと思っています。場所を借りるのにメンバー全員の名前や電話番号をきいたりとかお金の管理をするのは結構大変でした。

 

バイトは、ビアレストランを一年生の時からずっと続けていて、一緒に働いた人にいい人が多かったのも続けられた要因だったのかなと思います。同じ大学の人はいなかったですが大学生が多くて、バイト仲間とは仲良くて、ごはんに行ったり、ちょくちょく遊びに行ったりもしました。

ビアレストランは大学の近くにあり、学年が上がるにつれて大学に行く機会が減ったことで、家の近くでもう一つバイトを始めようと思って、店舗スタッフのバイトを始めました。レジだったり品出しがメインなのですが、取り置きや配送など覚えることが多いのが結構大変です。しっかりした接客だったり、ビアレストランと全然違う言葉遣いだったりがあって一番苦労しました。

 

 

 

児童養護施設での暮らし

GW中に先生たちが企画を考えてくれて行うイベントがあるのですが、そこでサバイバルキャンプをやったときがあって。なにもないところで、モリで魚を獲ったり本当にサバイバルで暮らしていくようなことを一泊二日でやったことがあり、それが一番面白かったです。他にも、東京から夜歩いて施設まで戻る企画とかもありました。

施設ではみんな仲良かったです。喧嘩はしますが、大きな事件もなく平和に過ごしていました。

大変というよりも嫌だったのは、施設がキリスト教を信仰しているので、毎週日曜日は協会に行かないといけないとか、食べる前にお祈りしないといけないというのが強制だったことです。小さい時はあまり嫌だと思っていなかったのですが、段々強制的にやらされている感が強くなって、自分の中で嫌気がさした気がします。

人と違うなと思ったのが中学の思春期の時で、親の話がでるような時は複雑でした。施設が友達の家に泊まるのも禁止で、友達の家に泊まってゲームしたりということもできなくて。施設がわりと厳しいところで禁止事項も多かったこともあり、なぜ自分はこんな境遇なんだと思うこともありました。その時は複雑な心境ではありましたが、仕方ないと思って落ち着かせていました。

昔は結構厳しかったので、感謝していることも多いですし、嫌だったなって思うことも多いなとは思うんですけど、大きな事件もなく大きくなるまで育ててもらったことには本当に感謝しています。

 

 

 

親御さんへの思い

お母さんとはちょくちょく面会していました。小学校六年生だった時にお母さんが再婚して、再婚相手との子どもで弟が一人います。結局お母さんは離婚して、弟は多分お母さんと一緒に住んでいるのかなと思います。お母さんとは18才の時に関わりが切れてしまって、それ以降のことはなにもわかっていないです。連絡先もわかりません。

お父さんのことは、どこにいるかも、話に聞いたこともなく全くわかりません。

施設にいたときは、なんでこんな境遇なんだと思って親を恨んで嫌だと思っていたことも多かったのですが、今は全くそう思っていないので、純粋に会って話したいというのはあります。お父さんとは死ぬ前までに1度はあっておきたいなと思っています。

 

 

 

将来の目標・夢

一番の目標は起業したいというのが一番の思いです。施設に住んでいたこともあって、身寄りのない子どもたちに何かできるような会社をたてたいと思っています。

普通の人たちと自分との境遇の違いがこういった思いを生んだのかなと思います。

 

 

 

施設の後輩へのメッセージ

何事も経験だなと伝えたいです。“若いうちは失敗しても大丈夫”といろんな人が言ったりもするのですが、本当にその通りだなって思っています。なので、いっぱいやらかしたりしてほしいなって思います。

 

 

 

資金計画

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毎月Zoom報告会を開催します(本人出席)

 

 

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