コロナウイルス緊急支援プロジェクト

支援金報告インタビュー第一弾【Qさん:女性】①

2020年10月19日


支援金をお渡しした方にインタビュー協力をしていただいており、今回第一弾を掲載させていただきます。
Q
さんは、児童養護施設出身者ではないですが、虐待された過去と社会的養護を受けた経験を持ちます。インタビュー第1回目は、生い立ち、社会的養護を受けるに至った経緯から現状までの概要をお話しいただきました。 

私は3姉妹の長女として生まれ、小学校低学年までは両親・祖母・妹たちと暮らして、祖母にとてもかわいがってもらっていました。
異変が起きたのは、祖母が亡くなってからです。自分だけが父親から暴力を受けるようになりました。
中学生になるとさらにひどくなって、モノを投げつけられたりしました。顔に痣ができて学校に行っても、助けてくれる先生はいませんでした。でもそのときは親から離れて暮らすという選択肢は考えられず、誰にも助けを求めることができませんでした。

高校生の時に先生が初めて児童相談所に相談してくれました。そして児童相談所に一時保護をしてもらったのですが、あと数ヶ月で18歳になるということで、真剣には取り合ってもらえず、2ヶ月で一時保護が解除になりました。その後18歳を迎え、児童相談所からの支援は得られなくなりました。児童相談所に通報してくれるなど、最初は味方だったはずの高校の先生も親の味方になり、「仲直りができないなら無期限停学です」とまで言われました。

その後ある支援団体の存在を知り、その団体のある夫婦に里親としてかくまってもらいました。実の家族との間には、市の家庭児童相談室に入ってもらいました。その後、高校には里親の家から通って無事に卒業することができました。
でも里親もすごく支配的な感じで、ここでも暴力を受けました。高校を卒業して福祉系の短大に入学して一人暮らしをしていたものの、里親にアパートを借りる際の保証人になってもらっていたので、逃げたら生きていくことができない状況でした。
それでも他の支援者さんと出会うことができ、弁護士にも間に入ってもらって、里親との縁を切ることができました。その里親には、今は居場所も情報も一切伝えていません。

現在は短大を卒業して就職し、その傍らで福祉についてもっと学びたいと通信の大学に入学しました。
しかし体調が優れず、コロナの影響もあり、無職となってしまいました。
福祉系の仕事に就きたいと思って大学にも入りましたが、今はその気力もありません。

つづく(次回はより詳しくお聞きした内容を掲載します)

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