C施設
(Hさん 21歳男性)
知的障害があり、障がい者グループホームで生活、障がい者就労支援事業所で勤めている。
両親の離婚、父親の持病による養育困難のため、2歳から19歳までK施設に入所。
小学校は普通校の支援学級、中学高校は特別支援学校に通っていた。
非常に甘えん坊で、在所中は担当保育士の気を引きたい一心で生活していたという印象。
一方で意にそぐわないことがあると壁を叩いたり物を投げたりという癇癪を起こすこともしばしばあった。
在所中から現在まで父子関係は良好であるが、父親は重い持病を抱えており、生活等も苦しい状況。
知的な遅れがあり、理解度が低いと言うことで、利用されたり、カモにされたりしてしまうことがある。
なぜか携帯を3台契約させられたり、頼まれて新聞を取り始めたりということがあり、出費がかさんでしまった。
携帯の解約金などがかかり、グループホームの利用料を現在は3ヶ月滞納している状況。
(職員さんのお声)
彼の欲通りに動いたことに対して助成していただいたお金を使うというのは私としても正直引っ掛かるところはありますが、
どうしてもそれは彼の能力の部分というところもあります。
もし助成が通過するのであれば、彼自身が困った時にはすぐお金をもらえるなどといった意識にならないように釘を据えつつ、
グループホームの方と連携して管理していきたいと思っています。
知的障がいの子どもがどんな学生時代を過ごして、どんな進路に進んで、
どんな生活をしているのかということをまず理解してもらいたい。
大半は障がい者グループホームなどで生活をしていて、健康は保てるかもしれないが、
健常者のように収入が増えていく見込みが非常に少ないのが現実。
障がいは治るものではないので、年齢関係なく支援できる形にしてもらえるとありがたいです。
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