社員日記

支援に繋がれなかった子どもたち

2024年05月27日

みらいこども財団が支援しているのは児童養護施設のお子さんたちです。
それぞれの背景を持って施設に入所されたお子さんたち自身がどう感じておられるかはいったん置いておいて、社会的養護に繋がることができた方はまだ幸運なのかもしれません。

その背景には支援に繋がることができなかった多くの子どもたちが、実は存在しているのだと思います。
誰からも助けてもらえず、理解してもらえず、人を信じることができずに大人になってから苦しむ人も、直接の関わりはほとんどないですが何人か見てきました。
長年蓄積された心の傷を癒すのは大人になればなるほど難しいのではないかなと感じます。
年齢が上がるにつれて支援自体も減っていくのだろうと思いますし、その人が持つ背景から出てしまう言動を理解しようとする人も少なく、人がどんどん離れて行ってしまって悪循環になるというようなこともある気がします。

どこかで支援に繋がっていたら…
誰か信頼できる人に出会えていたら…

たらればなので実際はどうかわかりませんが、その人自身にとって安心できる居場所であったり、理解してくれる人を見つけられるかどうかで人生は大きく左右されてしまいます。

これはこうした社会的養護の分野の子どもたちに限った話ではないと思うのですが、全ての人がその人にとって必要な助けに繋がることができるような社会にしていきたいなと思います。

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