こんにちは、みらいこども財団スタッフの大谷です☺
毎週金曜日に社会的養護に関するあれこれを発信しています。私も学びながらですが、少しでも一緒に知って頂ければ嬉しいです。
さてみなさん、児童養護施設では普段、子ども達がどんな生活をしているのかご存知ですか?
虐待を受けてきた子が多いというけれど、そうした子ども達にどう接したらいいのだろう?卒園後はどうしているの?などなど…
今日は前回に引き続き、支援の現場から「児童養護施設の暮らし」についてご紹介します。
(みらいこども財団主催 オンライン里親さん向け勉強会「児童養護施設の職員さん講演」をもとに、Q&A方式にアレンジを加え、文言も修正しています。Part①はこちら)
~Part②~
Q. 虐待を受けて傷ついた子ども達に、職員さんは毎日どのように接しているの?
A. 頑張っていることをほめると、頑張っていないとだめなんだ、と思ってしまうことも。
頑張っているところをつい褒めたくなってしまうのですが、頑張っているところを褒めると、「頑張っている自分でないとだめなんだ」としんどくなってしまうことがある。
だから、帰宅したら靴をそろえた、とか、その子の意識していないちょっとしたふだんの行動を認めて褒める。「ありのままでいいんだよ」というメッセージを伝え続けます。
A. 「お母さんお父さんとあなたは違うよ」、「自分で自分の人生を作っていくんだよ」と伝え続ける。
特に中高生になると、他の子と比較したり、自分はどうせあの親の子だから自分もダメだ、などと思いがち。
そんなときは、「お母さん(お父さん)とあなたは違うよ」、「自分で自分の人生を作っていくんだよ」と伝え続けています。
Q. 高校を卒業して施設を退所した子どもの支援はどうしているの?
A. 数年前までは公的な支援がなく、職員がプライベートのお金や時間を使って支援していた。最近では公的支援も始まったものの、まだ限定的です。
数年前までは公的な支援がなく、職員がプライベートのお金や時間を使って、なんとか支援していた。
最近は国も「これではダメだ」という認識になり、公的支援も始まり、退所後の子どもを支援する職員分の費用が出るようになった。
しかしまだ公的支援は限定的。例えば、進学や就職で県外に住む子に会うには交通費がかかるが、そには補助は出ない。
幸い(お話をしてくれた職員さんの施設では)交通費は施設負担だが、そうできない施設もある。
また人手も不足している。児童養護施設には常に新しく入所する子がいるため、入所中の子どもの対応に追われ、退所後の子どもの支援にまでなかなか手が回らない現状があります。
日々子ども達と真剣に向き合う職員さんからのお話はとても重みがあります。
虐待により大人を信じられない、何事も諦めてしまい頑張りたくても頑張れない子が多くいます。
当たり前の生活の場を提供しながら、日々の生活で子どもの心の回復を願い、地道に「ありのままでいい」「自分で未来を作ろう」と伝え続ける職員さんの姿に、私たちもこうした現状をもっと多くの方に知ってもらい、一緒に行動する人を増やすことで応えていきたいと強く思います。
みらいこども財団では、子ども達により良い支援を届けるため、ボランティアクルー、オンライン里親向けに様々な研修や勉強会を開催しています。
なにか困っている子どもの力になりたい、仲間とともに学びながら本気で活動したい、そう思った方は、まずはお気軽に説明会にご参加ください(応募はこちらから→✨オンライン里親・ボランティア募集中!)
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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