児童養護施設の職員さんからお話をお聞きしたり、実際にお子さんと関わっている中で、本当に様々な課題を知ることになります。
その課題の解決のために自分に何ができるのか考えますが、一人でできることは本当に少ないです。
月に1回一つの施設様に5~10名程度で訪問させていただくことが普通の感覚になっているので、そのくらい人数がいれば足りているという気持ちになってしまうのですが、課題と向き合ったときに、そんな人数じゃとても足りない!と気づきます。
だからお子さんがもっと多くの大人と関わることができるような機会を作っていくことが必要です。
でも自分がお子さんたちと関わっているとついつい、「必要としてもらっている自分」に喜んでしまって自分が関わりたいと思ってしまいます。
自分はなんとかできるという傲慢さが出てきてしまっている状態だと思うので、「いやいや…それはいかんぞ」と自分に言い聞かせます。
お子さん一人一人、性格も育ってきた環境も得意なことも苦手なことも違う中で、それでも必ず何か前向きなエネルギーを発露するスイッチがそれぞれにあるはずです。
そのスイッチを入れるのはお子さん自身なので、周りの私たちは何か引っかかるかもしれないきっかけを用意することしかできません。
何が引っかかるかもお子さんによって異なるので、いくつものフックがあることが望ましいですが、一人の人間ではどうしてもフックの数は少ないので引っかかるお子さんも非常に限定的になってしまいます。
でも多くの人が関わることによって、色んな人生や考え方に触れる機会が増えたら、その分だけフックが増えると思います。
みらいこども財団のボランティアクルーだけでも様々な経歴の人がいますし、オンライン里親さんに広げるとさらに多様な方がいます。
そして世界にはもっとたくさんの一人一人違う人生があります。
お子さんたちが多くの考え方や価値観に触れることができるように、もっともっと仲間を増やしていきたいです。
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