先日、大阪・オンライン支部の全体MTGの時間にオンライン里親卒業生による講演会を行いました。
インタビュー形式で、施設に入られた経緯・施設での生活について、施設を出る前に不安だったこと・実際に出てから大変だったこと、オンライン里親について印象に残っていることなどをお話しいただきました。
当日はオンラインでの実施だったのですが、クルーさんもオンライン里親さんもかなり大勢の方が集まってくださって、当事者の方のお話を聞くことに対する皆さんの関心の高さを感じました。
そんな大勢の方の前でも物怖じすることなく、自然体で堂々と話をしてくださり、とても素晴らしかったです。
講演の中でボランティアなどの外部の人と関わることへのお考えをお聞きしたのですが。
「イベントなどをしてもらえることもあって、もちろんそれも大事でありがたいことだけど、一回で大きなことをするよりも細く長く関わってもらったことの方が記憶に残っている。知らない人と関わることに緊張してしまう子もいるので、定期的に会う中で慣れていって、近くにいて見守ってくれる人がいるんだなという安心を子どもたちが感じられるようになるといいのかなと思う。あんまり気負わずに関わってもらえたら。」ということをお話ししていただきました。
今回お話ししてくださった方がそう考えておられるということで、全てのお子さんに当てはまるわけではないということは前提としてですが、特別ではなくても継続して関わりを続けて行くことはお子さんたちが安心して社会と繋がることができる一助になれるのではないかと考えて活動している私たちにとって、大きな励みとなるお言葉でした。
ボランティアクルーの感想も読んでいると、その言葉に励まされた人がやはり多くいたようです。
ただ、「じゃあとにかく楽しく遊んで関わるだけでいいんだ!」と思考を止めるのも少し違うと思っていて、「この子にとって自分は何ができているんだろうか?」という気持ちと「この子の人生だから自分にできることは何もない」という一見矛盾する気持ちを持って、悩みながらもそれでも関わり続けて行くんだという意思を持って今後も取り組み続けていきたいなと個人的には思っています。
今回この卒業生の方は、「大学を卒業して就職できたのもたくさんの人の支援のおかげなので、その分自分の経験がいろんな人に少しでも還元できるなら…」と、講演を引き受けてくださいました。
顔も本名も出して、知らない人がたくさんいる中でのお話はとても勇気のいることだったと思います。
私たちにとって大きな学びの機会をいただけたことにとても感謝しています。
これからも色んなことを前向きに楽しんで経験していって、ますます素敵な方に成長されて行くことと思いますし、活躍と幸せを願っています。
そして今後もこの繋がりを続けていけたら嬉しいなと思っています。
ありがとうございました!!
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