お知らせ

月1本部スタッフコラム・松村「財団に入社して5年が経ちました」

2025年08月08日

本部スタッフの松村です。
いつもみらいこども財団を応援していただき、ありがとうございます。

 

先日、以前財団で活動してくださっていた方とお会いする機会がありました。
その方自身も里親家庭や児童養護施設での生活を経験された方で、高校卒業後は進学し、無事に卒業されて現在は立派に働いておられます。

 

私には想像できないようなつらい経験もたくさんされてきたと思いますし、今も孤独や葛藤を抱えておられるのだと思いますが、そんなことは感じさせない聡明で明るくて前向きな方です。
「施設を出た後の人のことも気にかけて欲しいと思う気持ちはあるけど、職員さんは本当に忙しくて大変だから…」と、人のことを思いやることができる優しい方でもあります。

 

そんな方ですが、「施設にいたときは本当に反抗的な態度だった(笑)」そうで、今の姿からは全く想像できないのですが、「施設を出てからありがたみがわかってあのときは申し訳なかった、国試に受かった報告の電話をしたときに謝った」というエピソードを話してくれました。
「里親のところはどうしても気を遣ってしまう。施設の職員は良い意味で他人だから気を遣わないでいられた」ということもよく話してくださいます。
いわゆる“家庭”の方が、関わりが密だから安心できるのかなと思っていましたが、なるほど、逆のこともあるんだなと気づきになりました。

 

いずれの環境であっても、自分を出せるかどうか、そしてそれを受け入れてもらえたという経験ができるかどうかが重要なのではないかなと個人的には考えています。
また、その経験は必ず家庭や施設でできるとも限らないのかもしれず、友人、仕事の同僚、恋人との間でできるものなのかもしれないし…
これは施設にいらっしゃるお子さんに関わらず、誰しもが人生のどこかで経験することを通じて、社会と適切に繋がり、幸せに生きていくことができるのかなと思います。

 

どんな自分でも受け入れてもらえるという経験は、なるべく早いほうがいいよなぁと思いますが、どこで自分に合う人と出会えるかわかりませんし、自分から心を開いていく勇気を持てるかどうかということもあり、絶対これだ!という方法や正解がないので難しいです。

 

ともあれ、里親家庭、施設、それぞれに良い部分があるので、お子さんそれぞれに合う環境で過ごすことができると良いなぁと思います。
さらに言うと、基本的には一番最初の人間関係は親や家族との関係だと思うので、誰もがその中で安心感を得られるようになれば一番いいですよね。
そんな社会にしていくことができるように、これからも頑張りたいです。

 

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さて、みらいこども財団の社員となってから6月で5年が経ちました。
中身が本当に濃く目まぐるしい日々ですが、やっと5年か…という感じで、まだまだひよっこだなぁと思います。

 

多くの方と出会い、様々な経験をさせていただきました。
自分自身が成長できているかどうかはわかりませんし、自分の弱さやダメなところを突きつけられることばかりで、向き合いたくなくて逃げている部分もあるような気がします。
それではいけないという反省と、今日もダメだった…という後悔を繰り返しながら、理念の実現に向けて謙虚に学び、努力していきたいと思います。

 

施設職員様、子どもたち、支援者の皆様、ボランティアクルーとオンライン里親の皆さん、関わるすべての方からたくさんの学びをいただき、こうして仕事をさせていただけていることに感謝しています。
ボスと他のスタッフにも本当に感謝です。
尊敬する人たちと毎日一緒に働けることはとても幸せなことだと思います。

 

自分なんかより優秀な人がやってくれたらもっと活動が広がるんじゃないか、という思いも常にありますが、今のこの環境を与えてもらっていることには、きっと何か意味があると思うので、私だからできることは何なのかを探し続けていきたいです。

 

一人ひとりが今より少し優しくなって、心が豊かで幸せを感じられる社会の実現に向けて、これからも励んで参ります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

松村明香(まつむらはるか)

 

 

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この記事を書いた人

松村 明香
松村 明香
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1994年生まれ。京都府宇治市出身。趣味はテニス。
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