私は小学生の時、「テニスの世界チャンピオンになって孤児院を作りたい!」
などという大きなことを夢見ていました。
残念ながら才能も努力も足りず、プロテニスプレーヤーにはなれる気配もなかったのですが、
もう一つの夢に近しい仕事をすることができています。
ただ何をきっかけに自分が小学生の時に
「貧しい人のために何かをできる大人になりたい!」と思ったのか正直わかりません。
ですがここ数日、ふと思い出したことがあります。
小学4年生の時にあるミャンマーの女の子と出会ったことです。
日本人のご夫婦がミャンマーの孤児と生活し、テニスを教えるという活動をされており、
その教え子である彼女はご夫婦の母国の大会に出るために来日していました。
ある大会で会場までの道に困っていた彼女と奥様を
私の父が運転する車に乗せて一緒に行った事が知り合うきっかけでした。
その日の試合でもあたって(彼女はとても上手だったので負けました)、
別の大会でも会ったりして仲良くなりました。
その時に、ご夫婦と出会う前は裸足で生活していたという話を聞いたような気がします。
あまり詳しいことは覚えていないのですが、
「自分と同じ年の子が貧しい生活をしているんだ…」と子どもながらに感じ、
私もご夫婦のような活動がしたいと思ったのかもしれません。
たった数日間しか会うことはなかった彼女や奥様の存在が
自分の今に繋がっていると思うと”縁”って本当に不思議で素晴らしいなと胸が熱くなります。
夏休みの作文に書いた、
「将来グランドスラムのセンターコートで彼女と試合をする」という夢は叶わず、
今彼女がどこにいて何をしているのかもわかりません。
でもいつか必ず会いたいです。
そして再会できたときに、「あなたとの出会いのおかげで今の私があります」と
胸を張ってお伝えできるよう、
いただいたご縁に恥じない人間になれるように頑張っていきたいと思います。
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