先日NHKの番組で少年院についての特集がありました。
一昔前までは少年院に入ってくる少年は暴走族などの強者だったけれど、
現在はほとんどが社会的弱者と呼ばれる立場にいる少年が、
悪い大人に利用されたり、つけ込まれたりして
犯罪を犯してしまうようなケースが多いのだそうです。
貧困、虐待、障がい、いじめなどの悩みや問題を抱え、
誰にも理解されず、助けてもらえなかった子どもたちが
犯罪に手を染めてしまっているという現実を改めて知りました。
少年院ではそんな少年たち一人一人と寄り添い、向き合い、
更生のサポートをされていますが、5人に1人が再入所となるそうで、
少年院を出てからのケアが課題となっているのだそうです。
どんな理由があったとしても犯罪はいけないことなのですが、
そこに追い込んでしまった社会の構造があって、
それは私たちが取り組んでいる児童養護施設の子どもたちの問題と
根本は同じだなと感じました。
少年院を出て更生できた方になぜ更生できたのかと聞くと
「いい人に出会えた」「話を聞いてくれた」「自分を信じてくれる人がいた」
とおっしゃるそうです。
助けを求められる場所があること、自分を認めてくれる人がいること、
それだけで人生は大きく変わるのだなと改めて感じます。
そしてそれは、番組内でも言われていたのですが、
私たち一人一人が目を向ければそこまで難しいことじゃないように思います。
そのためにはもっと多くの人に問題を知ってもらうことが大切だと思うので、
目の前にある自分のできることに地道に取り組みながら、発信を続けていきます。
こちらのページに番組の内容がまとめられているので、ぜひご覧ください。https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4543/index.html
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