社員日記

措置延長

2022年01月07日

ご存知の方も多いと思いますが、
児童養護施設の子どもたちは18歳、高校卒業と同時に施設を退所しなければなりません。

大学卒業の22歳まで施設に入所できる措置延長という制度があるのですが、
ある職員様とお話しさせていただいている中で、その措置延長についてお聞きする機会がありました。

そこでひとつ驚いたのですが、
18歳の誕生日を迎えた時点で制度上は退所ということになり、
「高校卒業まで措置延長」という手続きをしなければならないのだそうです。

基本的には高校卒業まで施設にいられるのが普通だと思っていたので、
(以前はそうだったようですが)とても驚きました。

措置延長のためには措置延長が必要である理由や意義、
施設でどのようにサポートして本人の将来につなげるのかといった計画などを
児童相談所に提出して許可をもらう必要があるそうですが、
20歳、22歳までの措置延長は簡単には認められないのだそうです。

一日に5~6件の入所依頼が来る中で、
定員数の限られた枠を措置延長に使うことは難しい状況なんだとか…。

また、ほとんどのお子さんは「施設を出たい」とおっしゃるそうで
無理に引き留めることはできず、
児相も「本人が出て行きたいと言っているから」となってしまうのだそうです。

施設という安全な場所での生活を必要とするお子さんが次から次に入ってくるということも現実で、
施設を出てから大丈夫だろうか…と心配しながらも、
ほとんどのお子さんを退所させなければならない職員さんの思いは計り知れません。

そんな中でも卒業後に子どもたちがしっかり生活していけるように、
できる限りのサポートをされている職員さんの力に私たちもなりたいと改めて思います。

この記事を書いた人

寄付でご支援いただけませんか?

財団活動の多くは無償ボランティアの善意によって成り立っています。しかし子どもたちを継続して支援するためには、どうしても資金が足りません。

もし私たちの活動にご賛同いただけるなら、自由に使えるお金のうち少しをシェアしていただけませんか?
月100円からはじめられます。

生まれてきてよかったと子どもたちに思ってもらえる未来をつくるため、私たちは決して諦めません。

私たちの仲間になって
継続寄付をお願いいたします

寄付

児童養護施設の子どもたちを支援するには長期間にわたっての支援が必要不可欠です。
現在、児童養護施設に入所する子どもは低年齢化、さらに長期化しております。
1歳から乳児院に入り、18歳で卒業するまで児童養護施設で暮らす子どもが増えています。
そのような子どもたちを長期間支援するために、サポーター会員として継続的寄付をお願いいたします。

寄付で支援する

寄付

遺贈について

寄付

遺言に基づいて特定の個人や団体に資産を分け与えることを「遺贈」といいます。
遺言書の内容により、受取人やその内容を指定することができます。
一部またはすべての財産の受取人として一般財団法人みらいこども財団をご指定いただくことで、日本で貧困や虐待で苦しんでいる子どもたちの支援や奨学金としてご支援いただけます。

遺贈について

遺贈について

オンラインセミナーに
ご参加ください。

テーマ
「貧困と虐待とみらいこども財団の
活動について」

みらいこども財団では「貧困や虐待についての現状」「児童養護施設の現状と課題」「みらいこども財団の活動内容」について詳しくお伝えするオンラインセミナーを定期的に開催しております。まずはお気軽にご参加ください。

オンラインセミナーに参加する

お気軽に
お問い合わせください。

  • バナー
  • みらいこども財団は、内閣府が主宰する「子供の未来応援基金」の支援を受けています。
    子どもたちに寄り添って草の根で支援活動をする団体として、第4回未来応援ネットワーク事業に採択されました。