先日あるご縁をいただきまして、子どもシェルター様に訪問させていただきました。
(私自身不勉強で理解できていないことも多いので、適切な表現ではない部分があるかもしれません。ぜひ皆さんご自身でお調べいただけたらと思います…!)
子どもシェルターは児童相談所の一時保護所と同様の機能を持っておられる民間の機関だと表現するとイメージしやすいかなと思います。
日本で初めての民間のシェルターができた2004年当時、いくらお子さんが危険な家庭環境にいて家を出たいと訴えていたとしても、民間の団体が保護すると誘拐になってしまうというリスクがありました。
その状況をなんとかしたいと弁護士会や福祉関係者の方々などが立ち上がってできたのが初の民間の子どもシェルターです。
18歳を超えると児童福祉法の適用外となり、児相で保護することはできませんが、18歳~20歳までの狭間にいるお子さんが逃げ込むことができる場所なので、比較的年齢が高めのお子さんが来られるということでした。
そしてそんな10代後半のお子さんは自分の意思で来るのが大半だそうです。
どの年齢のお子さんであっても虐待などを受けてきた方は大きな傷つきを持っておられると思いますが、10代後半まで福祉や助けてくれる人と繋がることができずに長年を過ごし、なんとか逃げてきた方の傷は到底想像もつかないものだろうなと思います。
一人一人が大きな傷を抱えて、その子その子にあった対応を求められる中で、少ない職員様で向き合わなければならない現場のご苦労は計り知れません。
地方では職員の離職によってシェルターの継続が困難になってしまうような事例もあるそうです。
また児童養護施設と同様ですが、シェルターを出た後のお子さんのアフターケアも課題となっているとのことでした。
本当に様々な根深い課題がある中で、ただただお子さんのために現場で奮闘されている職員の皆様には改めて頭が下がります。
「皆さんも長い人生の中で一回は、助けを求めるお子さんと出会うことがあるかもしれない。そんなときに子どもシェルターというところがあるみたいだよと教えてあげられるよう、頭の片隅に置いておいてもらえたら…」とお話しさせていただいた職員様がおっしゃっていました。
私たちにできることは本当に少ないのですが、一人一人が問題を知ること、問題に立ち向かっている人の存在を知ること、自分にできることから取り組むことで、支援に手が届く人が増えるのではないかなと思います。
↓こちらに全国の子どもシェルターの一覧が掲載されています。
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