私たちの取り組みにご一緒いただける企業様を見つけるべくアプローチをさせていただく中で、自社製品の寄付を検討してくださるようなところもだんだんと増えてきて、児童養護施設への関心が高まっていることを感じて嬉しく思います。
しかしながらこうした取り組みをしていると、ただモノをあげるということの罪深さを感じることもあります。
子どもたちが「モノをもらうことが当たり前」という感覚を持ってしまうことがあるのも現実だからです。
(もちろん施設のお子さんに限ったことではなく、かくいう私自身も子どもの頃、例えばおじいちゃんから何かもらえるのは当たり前と考えてしまっていたように思いますが…)
じゃあ支援が必要ないかというとそういうことでもなく、バランスが非常に難しいなと思います。
感謝を強要するとそれはそれで違いますが、でも感謝の気持ちを持つことは人生を前向きに歩んでいく力にもつながると思います。
私自身、喜んでもらえるとつい嬉しくて、なんでも良いよとあげたくなってしまいます。
でもそのことで、子どもたちがもし「与えてもらうことは当たり前なんだ」と思うような人になってしまうなら、それは提供する側の責任でもあると思います。
だから、ただモノを渡すのではなくて、人とのつながりを感じられるようにしたいです。
”どこからともなくやってきたモノ”ではなく、”この人たちがくれたモノ”と思うことで、少しでも長く大切に使おうと思ってもらえるかもしれません。
自分たちのことを応援してくれる人がいるんだなと感じてもらえるかもしれません。
ご協力いただく企業様には、そんな機会を一緒に作っていただきたいと思います。
モノはあくまで関係性を作っていくためのきっかけです。
多くの企業や人が、まず施設様と接点を持ち、そこからより深く現状を知ったうえで自分たちにできることは何かを改めて考える機会に繋げていけたらと思います。
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