社会的養護について知ろう vol.3
\児童養護施設の子どもの被虐待経験率/
こんにちは、みらいこども財団スタッフの大谷です☺
毎週金曜に社会的養護に関するあれこれを発信していきます。
私自身も日々学びながらですが、ご参考になれば幸いです!
さっそくですが、児童養護施設の子ども達の被虐待率は何%でしょう?
答えは、71.7%です。
内訳はネグレクトが61.2%、身体的虐待が42.4%、心理的虐待が33.1%、性的虐待が5.2%(複数回答)となっています。
みなさんはこれをみてどんな印象を持ちましたか?
私は、虐待というと一番にイメージする身体的虐待だけでなく、心理的虐待やネグレクトも思ったよりも多いのだと驚きました。
(参考に、児童相談所の虐待相談のうち約6割が心理的虐待です。)
こうした虐待はより外から気が付くのが難しいです。
私は、みらいこども財団のボランティアとして初めて、児童養護施設の子ども達と出会いました。
最初に子ども達と遊んだ時の印象は、「元気な普通の子ども達だな」でした。
子ども達は明るく元気で、もちろん怪我などは見当たりません。
子ども達とは思いっきり一緒にリレーをしたり外で工作をしたり、楽しく遊びました。
ですが、だんだんと親しくなり自分のことを話してくれるようになったとき、どれだけ大変な経験をしてきたかを知りました。
ぱっと見ても虐待は外から分からないのです。
また児童養護施設の子どものうち、42.8%がなんらかの障害をもっています。
知的障害や、注意欠陥多動性障害ADHD、広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)などの障害です。
どちらが先か…という議論はありますが、それでも虐待が子どもの成長に与える影響の大きさが分かります。
私自身も子を持つ親として、すべての子どもが愛されてすくすく成長してほしい!と願うばかりです
令和4年度 児童相談所における児童虐待相談対応件数(速報値)
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