先日、オンライン里親合同ミーティングで児童養護施設職員様をお招きして、勉強会を開催していただきました。
主に児童養護施設について、講師の職員様が働かれている施設について、卒業後の子どもたちについて、オンライン里親さんに伝えたいこと、というようなテーマでお話をいただきました。
貴重な機会をいただいた職員様に感謝申し上げます。
施設に入ってこられる当初の子どもたちについて、「社会の常識はその子にとって非常識」というお話が印象に残りました。
常に安心安全ではいられない、家庭での経験の過酷さが感じられます。
そんな状況から、職員様が時間と愛情をかけて「当たり前はこうだよ」と伝えて、お子さんたちの安心安全な生活を作り、守っておられるんだなと思います。
(当たり前の定義は難しいですが、誰もが安心安全に生きていく権利があるんだよという意味合いで表現しました。)
卒業後のお子さんの困りごともお話しいただきました。
ご飯が一日一食の方、健康保険や年金の手続きがわからずにほったらかしになってしまう方。
卒業生のアフターケアも手厚くされている施設様ですが、数年前までは職員様の善意によるものだったそうです。
ここ数年で自立支援担当職員配置の予算が出るように変わってきましたが、卒業した方のサポートをするためにかかる実際の活動費用(卒業生に会いにいくための交通費など)は国や自治体からおりるわけではないのだそうです。
今回講演してくださった職員様の施設はアフターケアにかかる費用を施設が出せるそうなのですが、基本的には施設のお金は今いるお子さんたちのためのものであるため、アフターケアにお金を回す余裕がない場合も多く、したくてもできない状況の施設も多いのだと思います。
国や自治体からの予算など、少しずつ良くなっている面もあるのだと思いますが、まだまだ制度と実際の現場での運用のギャップも多いのだろうなと感じます。
こうしたギャップを埋めていくために、現場の皆様が声を上げて頑張っておられます。
第三者である私たちもできることを取り組んでいきたいです。
他にお話しいただいた内容についてもまた次回以降に書きたいと思います。
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