オンライン里親を知ってほしい

ひろがれ!オンライン里親 vol.32オンライン里親卒業式レポート①

2025年03月18日

こんにちは!みらいこども財団の田村です。

現在続々と、この3月に卒業を迎えられる支援学生さん達の『オンライン里親卒業式」を開催しております!

本日の記事は、先月都内にて開催した、Yくんのオンライン里親卒業式のレポートです!

Yくんにとっては初東京・初飛行機、そして数年間オンラインで交流を続けてきた里親さんたちと、初めてリアルで会う!という初めてづくしの機会。

 

関東をはじめ、関西、九州の遠方からもこの晴れがましい日のお祝いためにオンライン里親さん6名が駆けつけました。

 

みんなで屋形船に乗ってもんじゃを楽しみながら、これまでの努力と苦労を労い、4月から児童養護施設の先生として働くYくんの門出を、あたたかくお祝いしました。

 

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2025年2月中旬。

都内某駅で「あれ!あ〜〇〇さん!」声をかけ合うオンライン里親の皆さん達。

いつも画面を通してお話しをしていますが、皆さんリアルでお会いするのは初めて。

「初めまして〜!」と改めて数年間学生さんを共に支え続けてきた仲間との対面を喜び合いました。

残念ながら、お食事会には都合によりご参加できないとある里親さんも、ひとこと、Yくんに「おめでとう」を伝えるために、駆けつけてくださいました。

 

そして、「東京の電車に手こずってます!」と連絡をくれていたYくんの到着を今か今かと待ち侘びる里親さん達…

 

 

 

 

すると、雑踏の中に見慣れた若者の姿が…!

Yくんが無事に到着!

支援学生さんとオンライン里親さん達とのリアル対面がかないました!

またまた、「なんか初めましてっていうのもおかしいですけど、初めまして!」とご挨拶を交わし合いました。

 

 

 

駅からバスで移動して、船着場へ!

オンライン里親さんの提案で、Yくんの卒業式はなんと、屋形船の上でもんじゃを頂きながら執り行いました!

もちろんYくんは屋形船も初体験。そしてここにきて乗り物弱いと仰っていたとあるオンライン里親さんが、本当に、ものすごく、乗り物酔いしやすいということも発覚し、いろんな意味でドキドキしながら船に乗り込みました。

 

 

 

屋形船が出発して、東京湾をクルーズ。

レインボーブリッジなど、東京の名物建築を眺めつつ、学生さんと里親さんで協力してもんじゃを焼きました!

いろんな種類のもんじゃをつつきながら、2年間の思い出話で大盛り上がり!

「最初にオンラインで交流会をした時、どう思ってた?」

「印象的なエピソードは?」

「あの時〇〇さん、ああ仰ってましたよね!」

「本当によく頑張ったね」

「おめでとう!」

などわいわい盛り上がりながらも、お祝いの言葉と感謝の気持ちがお互いに行き交う、そんな温かな空間でした。

 

 

 

 

 

また、支援中はお互いにニックネームでやり取りするルールなのですが、これからは一社会人として本名で交流をしていくことになるので、本名当てっこゲーム(!)もしました。

ヒントも出してもらいつつ、紆余曲折を経て本名をなんとか当てた里親さん達。それでもやっぱり「Yくん」と呼んでしまい、「今までずっとYくんだったのに、急には切り替わらないね〜!」と笑い合いました。

 

 

またお祝い会の終盤では、本部より、支援学生さん・オンライン里親の皆さんそれぞれに、『オンライン里親プロジェクト卒業証書』を授与させて頂きました。

実はサプライズで、学生さんから里親の皆さん一人ひとりへ、手書きのお手紙を準備してくださっていて、皆さんにお手渡しいただきました。

(里親さんたちは大感激でした)

 

 

学生さんへは、これまたサプライズで卒業祝いのプレゼントのお渡しがあり、

社会人になるということで、立派な印鑑を贈られました。

 

 

 

 

そしてあっという間に船は陸に戻ってきて、お祝い会は終了。

ですが、せっかく会えたし、せっかく初めての東京だし、ということで、

本部スタッフは失礼して、Yくんが兼ねてから行ってみたい!と希望していたスタジオジブリのお店へと向かわれました。その後、みんなで浅草付近も観光しました!と報告をいただきました。(楽しそう!)

 

 

とある里親さんに、Yくんの支援を終えて、このオンライン里親プロジェクトどうでしたか?と感想を伺ったところ、

「支援していたYくんが無事に卒業できて、夢を叶えて仕事も決まって本当に嬉しいです。わたしたちオンライン里親は立場的には『支援した側』だけど、本当に多くのものをYくんの成長を見守る中で頂いた気がします。こちらこそ、『ありがとう』という気持ちです。」

と語って下さいました。

 

 

 

また後日学生さんに同じく「オンライン里親プロジェクト」どうだった?と感想を聞いてみたら、

「進学する前は、お金の不安も大きかったです。

皆さんの支援があったからまともに学校にも友達とも彼女とも上手くいったのかなと思ってます!笑

オンライン里親の皆さんはいろんな経験されているので、いろんな話が聞けて、自分史上初めての体験をいっぱいさせてもらえました。

施設の先生とか友達とか、距離が近すぎて言えないことも、逆にオンライン里親さん達には話せたりもしました。

海外でお仕事されてた里親さんも多いので、今後海外行くときとか、何かと相談できたら嬉しいです。」

と語ってくれました。

 

 

こうして、Yくんのオンライン里親卒業式は幕を閉じました。

でも、オンライン里親プロジェクトはここで終わりではありません。

 

 

これから社会に飛び立ち、今まで経験したことのない苦労をすることもあるかもしれません。

そんなYくんが“ちょっと”愚痴を言ったり、相談したり、たま喜びを分かち合うことができるコミュニティとして、オンライン里親グループは機能し続けます。

“里親”という名がつきますが、実際には「仲のいい親戚のおじさん・おばさん(もしくはお兄さん・お姉さん)」のような程よい距離感で、お金の支援が終わった後も、Yさんオンライン里親グループは、Yくんを応援し続けます。

 

 

4月から、児童養護施設の先生になるYくん。

今度はこども達を「支えられる側」から、「支える側」になります。

支援をされる側の気持ちを誰よりも知っている彼だからこそできる、こども達への寄り添い方もあるのではないでしょうか。

Yくんの未来に幸あれ!

 

 

 

◾︎◾︎◾︎

「オンライン里親プロジェクト」は、児童養護施設を出た後、様々な困難がありつつも進学の道を選ばれた学生さんを、国内外複数のオンライン里親で、お金の面だけでなく、オンラインでの定期的な交流を通じて精神的にも卒業までサポートを続ける唯一無二のプロジェクトです。

 

現在4月からの支援を希望される学生さんの選考を進めておりますが、

オンライン里親さんの人数が30〜40名程足りず、支援開始の見通しが立っていない学生が複数名いらっしゃいます。

 

 

「オンライン里親プロジェクト」にご興味がある方は、お気軽にみらいこども財団のオンライン里親プロジェクト説明会にご参加ください!

まずは資料請求からでもOKです!

◆みらいこども財団『オンライン里親プロジェクト』

オンライン里親プロジェクト

 

 

これからもこのプロジェクトを通して、多くの学生の夢を応援し、彼らが安心して暮らしていけるような仕組みとコミュニティを作っていきたいです。

どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

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