(前回までの記事)
支援金報告インタビュー第三弾【Eさん:女性】①
支援金報告インタビュー第三弾【Eさん:女性】②
ーー学校は施設へ入る時に転校されたのですか?
そうですね、施設に入るのと同時に施設の近くにあった学校に転校する形で入りました。小学校は仲良くしてくれる子もいてうまくやっていたんですけど、中学に上がって、何が原因だったかといわれると、自分自身でもわからないのですが、やっぱり集団行動が嫌とか、施設に帰っても一人になれないし、学校に行っても集団行動の中でやらなきゃいけないっていうのがすごく苦痛で、学校にあんまり行かなくなりました。多分まともにいったのは中1くらいかな。中2に関しては本当に行っていないですね。保健室登校を片手で数えれるくらい。中3で今のままだと卒業できても高校に入れないとなって、とりあえず出席日数だけでも必要だから、保健室だったり教室とはまた別の部屋に登校するという形を取りながら行きましたね。
ーー学校に行っていない間は何をしていたんですか?
学校に行っていない間はほぼほぼ施設にいたんですけど、その間を利用して脱走を試みたりとか…(笑)。私と1個上の施設の仲の良い子がいて、その子と一緒に脱走してみたり、施設で職員に怒られながら勉強したりしていました。
ーー逆に施設の良かった所はありますか?
色んな劇団に連れて行ってもらったりとか、多分寄付でチケットをもらっているんですよね、帰省できなかった子達をディズニーランドだったりとか、特別なお出かけに連れて行ってくれたりというのは、施設という狭い空間から出してもらえる時間だったので、それはよかったのかなと思います。
なんだかんだ季節のイベントが結構、クリスマスだったら地域の人達も参加してクリスマスパーティーをやって、そこに大道芸の人が来てくれたりとか、お正月はお餅をついたりとか。
お寺の住職さんが運営している法人だったので、施設がお寺の敷地内にあったんです。だから年越しとかは除夜の鐘を鳴らしたりとか、仏教に関するイベントみたいなのはありましたね。
ーー地域の方と交流も割とあったのですか?
そうですね、やっぱり何かと迷惑をかけるので(笑)。そこはうまくやっていたみたいです。
ーー今、施設の職員さんと連絡を取ったりはしますか?
頻繁にではないですが、ちょこちょこっとする人はいます。
連絡を取っているのは2人いて、一人は担当の職員だった人、もう一人は同じ施設出身の仲の良い子がいるんですけど、その子を担当していた人です。
仲の良い友達が連絡を取っていて、私も一緒に飲みに行ったり連れて行ってくれているから連絡を取っているという感じで、こっちからコンタクトを取るというのはあまりしていないですね。
ーーこちらからなにかあったから報告しとこうかなっていうのはなかなかできないですか?
できないというかする気がないですね。私もひねくれているので、言ったところでどうしようもならないなっていうのもあって。あまり信用していないというわけではないけど、積極的に連絡を取るというのは自分からはしないですね。
(④につづく)
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