こんにちは、みらいこども財団スタッフの大谷です☺
毎週金曜日に社会的養護に関するあれこれを発信しています。私も学びながらですが、少しでも一緒に知って頂ければ嬉しいです。
さて、問題です!
日本で、里親家庭で暮らす子どもは何人いるでしょう?
日本で、里親登録者のうち、何割が実際に子どもを預かっているでしょう?
10月は里親月間です。で答えを探してみてくださいね!
日本で虐待や保護者の病気などの理由で、親と離れて暮らす子どもは約42,000人います。
このうち8割のが児童養護施設や乳児院などの施設で、2割が里親家庭(6000人)やファミリーホーム(里親家庭が大きくなったようなところ、1700人)で暮らしています。
海外では「施設養護」ではなく、より家庭に近い里親家庭での養育が主流で、例えばオーストラリアでは9割が里親家庭で暮らしています。
日本でもより家庭に近い環境での養育を目指し、国は里親の委託率を乳幼児75%以上、学童期以降50%以上にする目標を掲げています。
ですが、実際はなかなか広まっていません。(のとおり、委託率は23%です)
また登録里親数1万6817世帯のうち、児童を委託されている里親は3割に留まります。
受入れが進まない理由に、里親の希望と委託を必要とする児童のミスマッチがあります。
一方で、里親委託が本当に良いのか?という課題もあります。
先ほどのオーストラリアでは、委託後に里親家庭と合わず、何度もたらいまわしになる「フォスターケア・ドリフト」が課題となっています。
オーストラリアで里親委託となった子どもの16%は、なんと20回以上も里親家庭が変更となっています。
(出典:SOMPOインスティテュート・プラス 社会的養護のこれから(1) 2023.1.31)
ほかにも、子どもが背負っている背景の重さと、それに起因する問題行動もあります。
数多くの子どもたちと接している専門家とは違う、普通の私たちが、養親として覚悟を持って受け止めきれるのか…
どうでしょうか?みなさんはどう思いますか?
正解はないですが、私たち一人ひとりが力を合わせて、すべての子ども達が幸せに暮らせるように一歩ずつ前進したいなと思います。
こちらのニュースも読みやすかったので、ぜひ読んでみてくださいね
里親制度 なぜ受け入れ広がらず?里子への偏見も…養育歴40年のベテラン「子どもの意見をもっと聞いて欲しい」
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